今月半ば、

「藤城清治 100歳 美しい地球 生きるよろこび 未来へ 展」へ、

夫と行ってきました。


藤城清治氏の展覧会は2015年のとき以来。


2014年の展覧会では、藤城氏のサイン会に2時間半並んで、

無表情(?)で黙々とサインを書いていた藤城氏にちまきがある言葉をかけて、

それまで表情を崩さなかった藤城氏がちまきの目を見てニヤリと笑った、

という、忘れられない思い出も。

あれはちまきナイスプレーだった〜。




こちらが開催されている博物館。




ロビーに貼ってあったポスター。


今回の展覧会、

以前に見たことがある作品も少しあったけど、

初めて見る作品、大きい作品も多数あって、

どれも素敵で見応えありました。


藤城清治氏の作品といえば、

カラフルな色使いと、

こびとや動物がたくさん登場する可愛らしい絵柄が印象的だと思いますが、

今回の展覧会でちまきが一番惹かれたのが、

「平和への祈り」という作品。


滑走路から戦闘機が離陸する場面を描いた作品で、

滑走路の両脇には満開の桜並木、

正面に虹がかかって、

上空には日の丸をつけた多数の飛行機が飛んでいて、

離陸した戦闘機の近くに、ふわりと浮かぶこびとの姿が。

(滑走路脇の花が咲いた木樹は、たぶん桜だと思います。

詳細が分からないので、見たままの印象で書いてます。)


戦時中、藤城氏は海軍予備学生となり、

九十九里浜沿岸防備に就いたそうですが、

それより一年早く赴任した友人は特攻に出て、

戦後、知覧を訪れた藤城氏は、

戦没者の中に、その友人の名前を見つけたそうです。


作品を見ていると、感情を揺さぶられたというか、

なんとも言えない悲しい気持ちになって、

作品の前で泣いてしまいました。


涙を拭きながら、

少し前を歩いていた夫の方へ行って、

二人でその後の作品を見てたんだけど、

最後にもう一度あの作品を見たいと思って、

夫に何も言わず、

こっそり一人で「平和への祈り」のところへ。


作品をじっと見ていたら、夫が来て、

「やっぱり。ここだと思った。」

と言われた。


ち「よく分かったね。」

夫「分かるよ。」


どうやら、ちまきが関心を持ったり、

感動したりするポイントが、夫には分かるらしい。

さすが。



藤城氏はカミソリの刃を直接持って、

切ったり削ったりの作業をおこなうのですが、

作品を間近で見ると、

細かいところを削った跡が見えるし、

丁寧な手作業ぶりが伝わってきて、

近くから見ても興味深く、

遠くから見ると言葉にならないくらい綺麗で、

本当に、ずーっと見ていられる美しさ。


どの作品も素晴らしかったなあ。

感動〜〜〜。


満足感に浸りながら、博物館を出ると、

外は静かで、青空が広がってました。




平和だ・・・。



翌日、夫と出かけて、可愛いお菓子屋へ寄り道。



ちまきは量り売りの豆菓子が好みでした♪