2004年、セルビア=モンテネグロ、フランス。154分。

<ストーリー>

1992年、内戦勃発直後のボスニア・ヘルツェゴビナ。

セルビア人の鉄道技師ルカは、
セルビアとの国境近くの片田舎の村で、
忍び寄る戦火もどこ吹く風、
妻と息子と共に、のんびりと暮らしていた。

しかし、息子が兵隊にとられ、
妻は外国人の男と駆け落ち。

さらに前線に派遣された息子は、敵側の捕虜になってしまう。

そんな時、
息子との捕虜交換要員として捕らえられたムスリム人女性サバーハが、
ルカのもとにやってきて、
二人は、共同生活を始めることに・・・。

捕虜になった息子を取り戻すためにはサバーハを手放さなければならないが、
彼女とルカの間には、
いつの間にか愛情が芽生え・・・。

ボスニア紛争中、セルビア人男性の身に起きた実話を基にした物語です。

<感想>

タイトルから「ライフ・イズ・ビューティフル」のような、家族の愛情が溢れる感動作を期待して観ると、
かなり落胆する可能性が・・・。

画面に映る自然の風景や、劇中に流れる音楽はすごく良いのですが、
それ以外では、
気になる点が多々ありました。

人物の映し方が、ちまきの感覚で言うと「うるさい」とか、
可笑しさを演出していると思われる「動き」が、品がないとか、
挙げ出すといろいろありますが、

う~ん、感動作とはまったくかけ離れたところで観れば、まだ納得できたのかも、と思いました。

ちまきは思い切り肩すかしをくらったような気分で、不満足ですが。。

だって、期待させるような作りなんだもん、日本版の予告が!!

かる~い人生喜劇くらいに観た方が、意外と感動するのかもしれません。

まあ、綺麗なだけじゃないのが人生だから、
人間の滑稽さとか、ちっぽけさを描いたこの作品は、
まぎれもなく「人生賛歌」的なものだとは思いますが。

人によって、好き嫌いがある作品かもしれません。

<ちまき評・・・☆五つで評価>

・ボスニア紛争の歴史・・・☆☆☆☆☆
     (物語の背景となる歴史をいろいろ知りたくなります。
      ボスニア紛争を扱った映画では「ノー・マンズ・ランド」がお薦めです。)

・自然の風景・・・☆☆☆☆☆
     (とにかく美しい!
      この自然の中にいる人間がすごく汚れたものに見えるくらい。
      自然の前では人間はあまりに小さくて非力ですね。)

・音楽・・・☆☆☆☆
     (この作品で特筆すべきは、自然の美しさ、そして音楽の良さ。
      賑やかだけど物悲しい、不思議と心に残る音楽です。)

・「人生のすべてが幸福」・・・☆☆☆☆☆
     (熊狩りの時に歌われる曲の歌詞。
      「生き方さえ知ってれば、人生のすべてが幸福。」
      悲しいことも困難なことも、すべてを受け入れて幸福と言える、そのたくましさ。
      これこそが人間が生きるということなのでしょう。
      この曲はすごく好きです。)