7月15日。

一人で追い山に行くつもりで、目覚まし時計を朝4時にセットしていたのだが、
前夜から出かけていて、ちょうど4時頃に帰宅してきた夫が、
一緒に付き合ってくれると言い出した。

前日までは行くのを嫌がっていた夫も、
さすがに、夜明け前の真っ暗な駅までの道程を、
女一人でとぼとぼ歩かせるのは哀れに思ったらしい。

というわけで、
ちまきは夫と共に、始発に乗って、追い山を見るために、櫛田神社へ向かった。

博多駅から歩いていくと、
同じ方向へ歩く家族連れや、ホテルから出てくる観光客らしき人々が。

櫛田神社方面は、やはり黒山の人だかり。

背の低いちまきは、人垣の向こうがまったく見えない。

そんな時に活躍するのが、我が夫だ。

見物客でごった返す大通りで、
夫はちまきを、おりゃあっと抱え上げて、
人垣の向こうを威勢の良いかけ声と共に豪快に走る山笠を見させてくれた。

うっひゃあ~~~!!

祭り好きのちまきのテンションは一気に上がる。

人並みを巧みにくぐり抜け、
櫛田神社そばの沿道の、なかなか良いポイントの最前列まで行くことができて、
そこでちまき夫婦は七つの流れと最後の飾り山笠まで、全部見ることができた。

やっぱり生で見ると迫力があって格好いい!

全流れを見送った後は、
櫛田神社内の特設観覧席に入り込み、
そこで「鎮めの能」を見物した。

「鎮めの能」とは、荒ぶる神を鎮める神事。
全部の山笠が櫛田入りを終えた後、神社境内の能舞台で行われる。

厳かに行われる神への儀式の最中、
山笠を舁き終わった男衆が、勇ましいかけ声を発しながら、
参拝客で賑わう神社内に戻ってきて、
周りの見物客からの喝采を浴びていた。

なんとも不思議な光景だった。

能を見終わって、
夫と櫛田神社を後にして、ふらりと駅方面へ歩いていると、
山笠で走った男衆が法被姿のまま、大勢で酒盛りをしていた。

格好いい~~~。

追い山がスタートする4時59分はまだ真っ暗だったのに、
いつの間にか空は明るく晴れ渡り、じりじりと太陽が照りつけていた。

なんだか朝日がまぶしかった。

こんな夏の朝もいいな。