1月8日ディファ有明KING OF KINGS 2016 GRANDCHAMPIONSHIP。

非常にドラマチックでタイトな名勝負が多く観られました!

 

その中で・・・

優勝はGADORO!

おめでとうございます。

 

 

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奇しくも僕の紹介で「誰よりも王になることを望んでいる男」と表現した通りの王者の誕生。

決勝の輪入道戦。互いに真っ向からぶつかり合った試合は小手先の技巧を超えた魂と魂の交流でした。こういうことなんだよ!と思わず興奮してしまう。そういう試合でした。

成長著しい裂固との試合も素晴らしく、バトルMCとしての彼の新次元突入を感じた人も多かったと思います。

 

賞金150万円とNIXON賞TASCAM賞、彼の試合を目撃した全ての人からのPROPSを持ち帰ったと思います!

 

しかも彼の新作アルバムがなんと10日発売!

前回王者の崇勲といい、我に撃つ用意あり!のMCには運命もなびくのでしょうか?

BGSでゲットしたビートも収録された、彼のMCとしてのスタンスがわかる作品です。

2017年、どこまで飛躍するのか?

 

惜しみないエールを送りたいと思います!

 

そして参加した全てのファイナリスト、DJ、ジャッジ、関わったスタッフ、会場を埋め尽くしてくれたお客さん、Abemaで観戦してくれた皆さん(70万人!)、ありがとうございます。

 

素晴らしい試合の数々を個人的に大変うれしく思っています。

 

ここからはKOKのPRODUCERとしてのご報告です。

今大会、まず重大なミスがありました。

 

GADORO CIMA戦です。

 

まずBREAK DJが小節のカウントを間違い、しかも試合途中でビートを止めてしまうというミスを犯しました。その後復活するもスクラッチのタイミングがずれたままでの進行となりました。

二人とも経験豊かでスキルのあるMCなのでアクシデントもこなして体内小節カウントで乗りこなしてくれたのですが、非常に困難な試合運びを強いてしまいました。

 

そして判定です。

当初運営で気づいていなくて僕があとで検証して発覚しました。

観客がGADORO。ゲストジャッジはドロー3、GADORO1、CIMA1。

ここで勝者はGADOROとアナウンスされたので両MCとも引き上げてそのまま進行しました。

 

ただ、実はこの旗のジャッジのシステムは非常にシンプルで。

赤青黄で旗の数が一番多いものが結果になります。

延長となるのは黄がもっとも多い場合か全部の数が並んだときです。

そして、赤3黄3、青3黄3と並んだ時のみ黄はそれぞれに0.5ポイントと考えて前者は赤、後者は青になります。

 

 

なのでこの試合は本来はドロー→延長となるはずでした。

 

その次の試合。

サイプレス上野と裂固の試合でもジャッジは同じ数に割れました。

ここで僕は判定の間違いに気づき、この試合はドロー→延長であると訂正しました。

 

同じ判定で二つの結果を出してしまったのです。

 

僕は大会後にCIMAにこの状況を説明しました。

CIMAは「試合の判定は受け入れているし、GADOROのその後のパフォーマンスにもリスペクトなので今後も懲りずにチャレンジさせて欲しい」と言ってくれました。

僕は今後の再放送やDVD化に際しては。

「この試合では誤審がありましたがCIMA本人が結果を受け入れると申し出てくれたのでこのまま放送します」というテロップを入れる約束をしました。

GADOROもCIMAも判定を聞いて引き上げて、GADOROは次の試合に向けて集中していただけなのでミスはあくまで運営です。

 

日本一の大会である。

と謡って大会を運営している以上、この責任は取らなければいけません。

 

上記のミスを重く受け止めて。

 

僕、ダースレイダーはKOK PRODUCERを辞めることにしました。

 

社長の漢に事情を説明して辞職を申し出ました。

なお9SARI  GROUPの職務に関しては社長にクビを預けることになります。

現在、メインの職務はKOKの運営だったので。

 

実際にステージに上がって仕事してくれているマスターやGATTEMは僕が仕事を依頼し、僕が裏方として監督している前提でギリギリの緊張感の現場で頑張ってくれています。(実際マスターのオープニングは鳥肌モノの格好良さでした!)

ジャッジ結果を見過ごしたのも含めて僕の責任は非常に重い。

 

僕がKOKを日本一のMCを決める大会だと自ら宣言しているのは。

単純に事実として賞金額が日本一であること。

協力団体も含めた参加MCのレベルが日本一であること。

に加えて。

大会が常にチャレンジする姿勢であること。

が要因です。

様々なルールや試みも全てはチャレンジ。その先にこそチャンピオンの輝く姿を見ることが出来ると信じています。

 

僕は自分の健康状態も含めて。

チャレンジ精神こそがHIPHOPの核であると考えています。

なので現状維持や変わらないこと、昔は良かった的保守志向とは真っ向から対立しています。

もちろん僕自身が伝統や歴史を非常に大切にしていることは理解して欲しいのですが。

その上で試行錯誤し飛び込みチャレンジすることが人生の意義であると思っています。

 

僕がここで辞任するのは。

 

KOKが今後もチャレンジを続けていってくれる。

つまらない現状維持や変わらないことへの誘惑に引きずられない。

ヘイターをすら魅了してしまう。

日本一の大会として成長を続けるであろう。

 

そういう確信をディファ有明での様々な場面から得ることが出来たからです。

集まってくれたお客さんのエネルギーが一番の要因かもしれません。

KOKはもっと面白く、もっと大きくなる。

HIPHOPでもっと遊べる。楽しめる。

そして人生を変えるような衝撃をきっと与えていける。

 

他にも不手際はありましたが、ほとんどは試合自体の素晴らしさに救われる形になりました。

2回戦以降の入場のシュールな状況のトラブルもリング上でMCたちが吹き飛ばしてくれました。当日起こり得ることは出来るだけ想定し対処方法を考えておくべきでした。

 

こうした運営のミスの責任は全て僕にあります。


 5年構想の2年目での辞職となりますが、後任はディレクターの三浦に任せたいと思います。

今後こういうミスが無くなるよう鋭意努力して欲しいと願っています。

 

今夜、BLOCK FMで最速のKOK REPORTがINSIDE OUTで放送されます。

そこで僕はPRODUCERとしてのラスト業務として上記の内容を肉声でも発表したいと思います。

 

来シーズン、果たしてどんなドラマがあるのか?

誰が王冠を狙っていくのか?

 

全国のバトルヘッズと一緒に応援し、見守りたいと思います。

 

ちなみにSCHOOL OF RAPに関しては元々僕とHIDADDYがオーガナイズするイベントなので引き続き僕が関わり、チャンプをKOKに送り込みたいと思っています。

LICK-G、裂固に続く新鋭に期待したいです。次回は1月22日CIRCUS TOKYO。

 

今まで僕のつたない運営に付き合っていただいたみなさん。

本当にありがとうございました!

 

DARTHREIDER

片目のダースの叔父貴。