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ダーサンのブログ

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人通りも無くなった

緑地公園の中を

何の目的もなく歩いてた

漆黒の闇がせまる

時折公園沿いを走る

車のヘッドライトが

生い茂る樹々たちを

明るく照らすだけだ

耳を澄ますと彼等の

話声が聞こえてきそうだ

「今夜は冷え込むな」

「そうね まだ夜は冷えるわね」

「それにしても今日は賑やかだったね」

「そうそう親子連れで楽しそうだったわ」

「俺なんかボールを当てられたぞ」

「わたしなんかずっと凭れかかられた」

「いいじゃないのみんなを癒やせて」

「でも少し疲れたわ」

しばらく佇んで聞いていたぼくは

思わず声を出してしまった

「ありがとう いつも」

突然彼等は振り返ると

驚きとともに新緑の葉を震わせた

「ごめんごめん驚かすつもりはなかったんだ」

ぼくの声に不思議そうに

「俺たちの言葉がわかるのか」

とひと際大きな樹が不思議そうに

ぼくの顔を見た

「よくわからないけど聞こえるんだ」

「君たちのおかげでこころが癒されてる」

「だからみんな集まって来るんだ」

ぼくの言葉に彼等は

大きく枝を振って答えた

「俺たちも役に立ってるんだ」

「そうさ君たちの存在は絶大さ」

「こんな夜に君たちの邪魔してごめん」

「なあに心配ないよ また話そう」

暗闇の中彼等の木肌の温もりに

触れながら公園を後にする

静けさの中に樹々の騒めきが

名残惜しそうに人気のない

緑地公園いっぱいにこだました

前方から来る一台の車の

ヘッドライトがぼくを

明るく照らしたと思ったら

すぐに闇夜へと消えて行った