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「セルフインタビュー」「寂しが丘0 ONE」3rd Album「take it easy」
「セルフインタビュー」「寂しが丘0 ONE」3rd Album「take it easy」「自由さと気楽さを込めて」
ー今回の「take it easy」の制作は急遽決まって短期間で行われたと聞きましたー
石木 竜(以下、石木):今年に入って最初の会議で決まって、昨年末に決めたスケジュールが大幅に変わり…でも「寂しが丘0 ONE」が次の段階に向かって行くために必要な3rd Albumの存在だと思ったので、短期間でやってやろうと。ものすごく疲れましたけれども(笑)
ただ、短期間と言っても収録されている楽曲のほとんどは、何年も前から ちょこちょこ作り貯めて来た楽曲のストックなので、短期間で追い込みかけたのは仕上げの作業なんですけどね
ーなるほど、そう言う事だったのですねぇ、今回の「take it easy」の全体的な感じは色んな曲調のバラエティーに富んだ内容だって思いましたー
石木:そうですかねぇ、逆に言えば統一感がないのかな?まあでも、必然的に作ってる時期がバラバラの曲が集まっているので、そんな風にはなりやすいかなとは思いますけど。ただ、2019年頃に作った曲から2023年に作った曲まで入っていてアルバム作品としてのバランスを曲順とかで合わせてくのは大変でしたねぇ
曲順の最終決定を2回くつがえしました(笑)
ーそれって、昨今の音楽の聴き方としてアルバムを通して聴かなくなった中でのアンチテーゼなこだわりでしょうか?ー
石木:そうです。なんて(笑)いやいや、そんな大それた事でもなくて、もちろんリスナーの皆さんの聴き方が時代と共に変わろうとも、曲順通りに聴いてくれなくても、自分としては音楽アルバム作品を作っているという意識は変わらないので、そこは絶対にこだわります。
まあ、それぞれがそれぞれの楽しみ方があって良いと思いますけども、せめて1、2回ぐらいは曲順通りに聴いて(笑)
ー1曲目の「To be continued」はアルバム制作終盤に現れた救世主のような楽曲だと聞きましたが?ー
石木:そこまでじゃないんですけど(笑)
アルバムの全体像が見えて来た時に、何かもうひとつ足りない気がしていて、それこそ感覚的な事なので具体的に思い浮かばず悩んでたら、過去に作ってあったストック楽曲の事を思い出して、ただ自分的に曲は良くても使えるかな…歌を録ったのも古いだろうし…って不安だったんですけども、聴いてみたら悪くない案外イケるって(笑)
ーそう言う意味で最後に揃ってパズルが埋まった曲だったのですねぇ、アルバムの幕開けにふさわしい曲ですね。そして、2曲目の「そう イージー」に続きますがこの曲がアルバムタイトルの「take it easy」につながっているのでしょうか?ー
石木:最初はアルバムタイトルそのまま「そう イージー」でも良かったんですけども だじゃれじゃないですか?(笑)アルバムタイトルなので もう少しちゃんとって思って、「take it easy」に決めました。
ー落ち着いて、気楽に行こうよって言う感じの意味合いでしょうか?ー
石木:そうですね、自分の性格的にも今まで固い部分があって、良い意味でそこまでガチガチじゃなくても良いのかなって思えるようになって来て、理由はわからないんですけど、歳とったからかな(笑)
音楽制作の部分でも、全楽曲が完璧なバランスや音圧で聴きやすくって良い曲でなんて、本当にそれがやりたくてやっているの?みたいな。もっと作りたい曲をちょっとバランス悪くても、その不完全さが良いって場合もあるって気付いたんです。自分の型が出来ると、どうしてもそれが正解って思いがちですけど、そもそも音楽に正解はひとつじゃないだろって。そうやって自由に始めたんだろって。
今回の「take it easy」には、忘れかけていたかもしれない自由さと気楽さを込めてありますね。
ー4曲目の「いいことあるかも」や8曲目の「Re --似た者 僕ら-」なんかは まさしく気楽な感じですよねー
石木:おちゃらけ曲の枠ですね(笑)
作って来たストック楽曲の中には、こういう曲がいくつかあって、今まではあんまりアルバムに入れるのどうかな…って外して来たんですけども、ふと思った時に 何で外すのか?何で別枠なのか?って
作ってるやつ同じなのに、その縛りって誰が作ったのって、結局自分で
そんなの意味ないじゃん、アルバムの中に逆にあるほうが本当の姿じゃないの?って。カッコいいのだけ見せようとしてるほうがカッコ悪いって、最初に音楽始めた時、何でもアリの音楽やりたいって思ってたじゃんってね。
ーなるほど。その気付きがバラエティーに富んだ「take it easy」を生んだってわけですねぇ。
えっと、今回、OFFICIAL YouTube CHANNELで先行公開されているシングル的作品の全てが収録されているわけじゃないんですね?ー
石木:はい、実は敢えて収録していない楽曲がいくつかありますね、それは次回作のアルバムに収録予定でバランスをとっています。4作目のアルバムは2025年2月末リリース予定です(笑)
今回の制作で気付いた事や新たなやり方みたいな部分がじっくり反映される作品になるのかなと思います。
ーそうなんですね、それも楽しみです。話しを「take it easy」に戻しまして、5曲目の「pureness」や10曲目の「Today's pain -dusk mix-」みたいな大陸的ロックバラードも今までのアルバムにはなかったですよね?ー
石木:おちゃらけ曲枠からの振り幅(笑)
まあ、自分が過去に聴いて来た洋楽の影響が大きいんでしょうねぇ、そうしようと思って作ってるわけでもなく、自然に染み付いた感覚で出来た楽曲たちですね。大陸生まれ育ちでもないくせに(笑)
ー2楽曲共に大きな感じのサウンドの中にとても暖かいものを感じるロックバラードですね。この2曲以外の「take it easy」曲にもそんなアナログ的な暖かさを受けますー
石木:今回の制作では、そういう部分をけっこう意識しています、特にサウンド面での仕上げの音作りではアナログ感が出るように、2ミックスにサチュレーターを通して色々と試してみたり、音圧もそこそこに出来るだけキレイに暖かい音にしようと試行錯誤してましたね。
ーそのせいでしょうか、アルバムの中盤あたりの数曲の流れは若干おとなしい音圧に感じましたが?ー
石木:そうですねぇ、音圧はある程度揃っていたら良いかなって、それとアルバムの中でずっと音圧高いまま続くって言うのも今回はちょっとやめて、もちろん曲調もあるんですが、前半は音圧高く勢い良くって感じで進み、中盤から少し落ち着き、終盤ではまた少し音圧高くなり終わってくみたいな。曲順と共に流れと聴き心地は意識して制作しましたね。
ーなるほど、そんな風に考えられてるのですねぇ。11曲目のラストナンバー「やわい 涙腺」は曲調もですが、意外な最後の楽曲だと思いましたが?ー
石木:うーん、なのでこういう終わり方でアルバムを締めるのも、ひとつのくくりに縛られないって言うか、なんとなく今回のアルバムの締めは「やわい 涙腺」だなって、曲順決めの最初から思っていて、なんだろう…大人なAOR的な楽曲で しっとり終わるのが今回は良いなって。
まあ、いつかこういう大人な楽曲ばかりのアルバムも作ってみたい気持ちはありますけども、自分の性格的にも同じような曲調ばかりだと制作途中で飽きちゃうかも(笑)
ーいつか、そんなアルバムも楽しみにしています。「take it easy」が無事にリリース出来てしばらくゆっくり出来そうでしょうか?ー
石木:いえ、またすぐに4作目のフルアルバム制作が始まりますし、その途中でも先行公開する楽曲制作に集中したり、次回作品も音作りにこだわりたいので、あんまりゆっくりは出来ません。
さらに、別のユニットみたいな形で楽曲を発表したい予定もあったり?
ー相変わらずの音楽制作ライフですね、リスナーの皆さんは楽しみがまた増えそうで「寂しが丘0 ONE」は落ち着き気楽に「take it easy」だとしても止まらないのですねぇー
石木:はい、気楽な気持ちと、全力の思いで
自分の音楽をリスナーの皆さんに楽しませながら届けたいので、「寂しが丘0 ONE」は歩みを止めません。たとえ、転んでも足をひきずりながらゆっくり進みます(笑)
ー気楽でアナログな暖かさの「take it easy」から止まらないでゆっくり続く「寂しが丘0 ONE」次の作品が楽しみです。ー
「寂しが丘0 ONE」ホームページ