イタリア語で私が知っている「木」の種類は、
萌えろ!語学のロードワーク-木


pino(松)

cipresso(糸杉)

palma(椰子)

rovere(オーク樫)


だが、これにquercia(かしわ)を追加したい。



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私のラテン語の教本(Lingua Latina 駿河台出版社)にも、quercus として出てきたので覚えている。


そこで、Quercusについて調べてみた。


Quercus =

●Durando saeculae vincit (何世紀にも耐え抜く)

●Tegit umbra minores (弱い者の保護となる)

●Semper immota (動かない)


「かしわ」の特徴が、新芽が出るまでは古い葉が落ちない事から(常緑樹)、

「永遠」「保護」「不動」となった様子。


日本でも同じ発想であり、「かしわ餅」に使用される。


それには日本独特の、「長幼の順を守る」とういう意味もあるだろう。


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実は、樫(オーク)も「Quercus」の分類に入る。

樫という木は、漢字が示すように、「硬い」木材である。

そのため、現代イタリア語では、quercia =forte(強い) という発想が主流のようだ。



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そういえば、司馬遼太郎が「街道をゆく」の京都編の大徳寺の件で、

「大徳寺の柏(かしわ)は、我々が普段言っている柏とは違う」

とか言っていた様な気がする。


実際に見に行ってみたが、あれはイチイカシワという木であるらしかった・・・ような・・・