引き続き本ブログのご閲覧誠にありがとうございます。

今回も複雑なルール、解説していきたいと思います。



初級2



・多種多様なモンスター効果について


召喚時効果、起動効果、永続効果などモンスター効果にも様々な効果が存在します。

まずは召喚時効果の解説です。

召喚師アレイスター

①:このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。②:このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。


こちらのカードの②の効果、このカードが召喚〜は所謂、召喚時効果になります。

このカードがフィールドに召喚されたら任意で発動できる効果になりデッキから召喚魔術をサーチできる効果になります。

この効果は相手のターンで召喚された場合でも発動できます。

その際、このモンスター召喚するまでの効果処理を必ず終えてからこの召喚時効果の処理を新たなチェーンブロックとして組みます。召喚されたらそのままチェーンではありません。

また、この効果に限ったことではないですがこのカードの場合はサーチ先の召喚魔術がないと効果の発動ができない点とこの効果の発動後には相手にチェーンの確認をしましょう。


続いて起動効果になります。

月光彩雛

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:1ターンに1度、デッキ・EXデッキから「ムーンライト」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このターン、このカードを融合素材とする場合、墓地へ送ったそのモンスターの同名カードとして融合素材にできる。②:このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地の「融合」1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。③:このカードが除外された場合に発動できる。このターン、相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない。

このカードの①の効果、1ターンに1度、〜は起動効果になります。
起動効果は自分のターンのメインフェイズ、メインフェイズ2のみ発動できます。速攻魔法を除く魔法カードと同じスペルスピード1になります。自分のメインフェイズだからと言って効果にチェーンして発動することはできません。
また、ここからが本記事の本題であるややこしい効果の解説になります。
起動効果には、自分・相手のメインフェイズに発動できる。や相手のターンでも発動できる。というテキストを含む効果も存在します。
そのような効果は表記されているタイミングであればスペルスピード2で発動することができます。
例1

流離のグリフォンライダー

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに、モンスターが存在しない場合、または「勇者トークン」が存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分フィールドに「勇者トークン」が存在し、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを持ち主のデッキに戻し、その発動を無効にし破壊する。

このカード①の効果はチェーンブロックを組む特殊召喚で、自分・相手のメインフェイズであればスペルスピード2で発動できる効果になります。
自分相手のメインフェイズでスペルスピード2で特殊召喚できるメリットとしては自分のターンにそのターンの特殊召喚の回数に制限を設けるカードを使われた時だったり、フィールドの勇者トークンを対象に破壊する効果が発動された時にチェーンすることでデメリットや条件を無視して特殊召喚できるところにあります。
このカードは上手く使いこなせば、同じピンチな状況でもより有利な試合運びを行うことができるというわけですね。

例2

天霆號アーゼウス

レベル12モンスター×2
「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。①:このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールドのカードを全て墓地へ送る。この効果は相手ターンでも発動できる。②:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。手札・デッキ・EXデッキからカード1枚を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。

このカードの①の効果には相手のターンでも発動できる。のテキストを含みます。
このテキストを含むカードはダメステを除く、あらゆるタイミングで発動できるフリチェ効果になります。
このテキストを含む効果は大変優秀な効果が多いので、上手く扱えるようにしっかりとルールを覚えましょう。

総括させて頂くと、相手のフェイズやターンに使えるテキストを含む効果はスペルスピード2に該当するものが殆どになります。(I:Pマスカレーナの①の効果のような、相手のメインフェイズに発動できる。のような効果は自分のターンには発動できないので注意してください)


続いて永続効果の解説になります。

人造人間-サイコ・ショッカー

①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される。

このカードの①の効果は永続効果に当たります。このカードがフィールドに召喚成功された瞬間からこの効果は適応されます。
場を離れた場合は、場を離れたその瞬間から効果は無くなります。(例えばサイコショッカーが何者かのコストでリリースされフィールドを離れ効果を発動された場合は、場を離れた瞬間から永続効果は無くなるのでその発動に対して罠カードのチェーンが可能になります。)
また発動の文言がないため、チェーンブロックを組まずに即座に適応される効果になります。
よってこのカードの召喚成功に対して落とし穴や激流葬は発動できません。
また永続効果、特にこのカードの永続効果が遊戯王のより複雑なルールに踏み入れる効果になるためここで解説させていただきます。
ではまず、あなたはこのカードの召喚に対して神の宣告は発動できると思いますか?

































正解は発動できます。
これは前記事で解説した神の宣告の発動タイミングに答えはあります。
神の宣告の発動タイミングはモンスターが召喚成功される前フィールドに召喚される前になるので、よってサイコショッカーの効果がまだ適応されていないことになります。

サイコショッカーとスキルドレインの永続効果の喧嘩について

スキルドレイン

1000LPを払ってこのカードを発動できる。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。

サイコショッカーとスキルドレインが同時にフィールドに存在する場合は、先にフィールドに存在していたカードの効果を優先的に適応されます。よってサイコショッカーが先に存在していた場合はスキルドレインは発動できず、先にスキルドレインが存在する場合は場に出たサイコショッカーの効果は無効にされるわけです。


・効果の発動したカードが場を離れた場合の処理、また処理の段階で対象がいなくなった場合の処理

こちら小学生に勘違いされがちな最強サイクロンの正しい処理と流れの解説になります。
最強サイクロンをご存じに無ければGoogleで検索してください。たくさんの記事や動画が出てくると思うのでそちらをご参照ください。
(簡潔に説明すると攻撃宣言時に表になり発動されたミラーフォースに対してサイクロンを打ってその発動を無効するという間違った最強ルール)
答えから申し上げますと、一度効果の発動を行うと無効にされない限り場を離れようと手札に戻ろうと効果の処理はされます。
では効果の処理の段階で対象のカードが無くなった場合はどうするか、この場合でも基本的には処理されます。
例1

サブテラーの妖魔

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、自分フィールドの「サブテラー」モンスター1体を対象として発動できる。その発動を無効にする。その後、対象のモンスターを裏側守備表示にする。②:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にし、自分の手札・墓地の「サブテラー」モンスター1体を選んで表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。

①の効果で相手の効果の発動に対して、フィールドの表側表示のサブテラーを対象にして発動し、更にその発動にチェーン3で妖魔で対象にされたサブテラーモンスターを対象にサンダーブレイクを発動したとします。


その場合、逆順処理が発生しまずはサンダーブレイクの効果で対象のサブテラーモンスターが破壊されます。

しかしチェーン2のサブテラーの妖魔の効果の処理で問題が発生します。裏側にする対象が不在になります。

しかしこの様な場合でも妖魔の無効効果は適応され発動無効効果の処理はされます。対象は不在になり裏側にする効果は処理できませんが一度発動した効果は無効にされない限り必ず処理されるのです


例2

エルシャドール・シェキナーガ

「シャドール」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:特殊召喚されたモンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、手札から「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。②:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。


これは特異な例になりますが、①の効果の発動無効の処理に関してです。この効果は効果処理で発動を無効にし手札からシャドールカードを1枚墓地へ送ります。

まずこの無効効果の発動をする場合は必ず手札に墓地へ送るシャドールカードがある必要があります。

ただ、もしシェキナーガ発動後にツインツイスター等をチェーン3で発動し手札唯一のシャドールカードをコストで捨てたとします。

この様な場合でも前述通り効果の処理は必ず行われるので墓地へ送る効果は破棄されますが、無効効果は適応されます。


(そしてここがこのルールの欠陥ポイントになりますが、もし手札にシャドールカードが2枚あるのにも関わらずチェーン3で捨てたシャドールカードが唯一のシャドールカードであると相手に説明しシェキナーガの効果のカードを墓地へ送る処理を行わないという不正をすることができます。手札は非公開情報であるので基本的には相手に見せる必要がないからです。ただし、ここで手札を見せるようジャッジ(審判)を呼ばれた場合はアウトです。ルール違反で負け、所謂ジャッジキル(審判が下す反則負け)をされます。シャドールカードは墓地へ送るだけ得なのでそのような事件はほとんど発生しないと思いますが、もしミスでそのような場面に直面してしまった場合は相手に申告しましょう。数少ない優良なプレイヤーであれば許してくださる場合が多いと思います。遊戯王プレイヤーは顔面性格共にブスしかいないので速攻ジャッジキルになる場合がほとんどだと思いますが。)


以上で今回の解説を終えたいと思います。

基本ルールと前回の記事と今回の記事を押さえれば、イレギュラーがない限りは何の支障もなく遊戯王のプレイが行えると思います。

ルールを守って楽しくデュエル!