初カキコども。

こちらではスペルスピード等の最低限のルールは覚えているものとします。


・発動と効果(ここでチェーンについても軽く解説していますのでもし解らなければ必ず読んでください)

あらゆるカードのテキストには発動と効果という大きく分けて二つの能力がそなわっています。(厳密には制約と言われるカード効果処理に当たってそのターン守らなければいけないルールを課せられるカードも存在する。)

その3つの能力を持つ具体的なカード例を出すと

強欲で金満な壺

①:自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。


こちらのカードには、自分メインフェイズ1開始時に〜裏側除外して発動できる。

というテキストと

除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。

というテキストと

このカード発動後〜ドローできない。

3つのテキストを確認できる。

これらが上から順にカードの発動テキスト、効果テキスト、制約テキストと呼ばれます。

例えばこのカードを使用したい時はメインフェイズ1開始時に魔法罠ゾーンに置き、発動を宣言します。その際必ず発動に当たってこのカードの場合は3or6枚カードを裏側除外しなければなりません。それを行うことでようやく発動できるのです。

そして発動をするとそのまま効果まで進むのではなく相手のカードの発動の確認をしましょう

(この動作をチェーンを組むと呼ぶ、ややこしいので発動と書いてあったらまずチェーンを組むと理解しよう。魔法罠のみならず発動宣言の必要なモンスター効果も含む全てに必要とする。)(またこちらは後に解説するフリーチェーンカードの発動にも絡む解説なる。)

そしてこのカードに対して発動する自分や相手のカードの発動の宣言をし終えた後にようやく効果の処理となる

その際は必ず後にチェーンしたカードから効果の処理を行なっていく(この処理を逆順処理と呼ぶ)

具体的な例で解説すると、

あなたが強欲で金満な壺をエクストラデッキのカードを6枚裏側で除外して発動する、その後相手が強欲な瓶を発動(チェーン2)し、更にそこにあなたも同じく強欲な瓶を発動(チェーン3)したとします。

このような状況になると前述した通り、まずはあなたの強欲な瓶の効果処理で1枚ドロー、その後相手の強欲な瓶の1枚ドロー、そして最後にあなたの強欲で金満な壺の2枚ドローが行われます。

もし仮にあなたの強欲な瓶(チェーン3)に相手が更に灰流うららを発動したとすると灰流うららはチェーン4になり灰流うらら効果が先に処理されチェーン3強欲な瓶によるドローができなくなります。(灰流うららの無効効果はあくまで発動直前の強欲な瓶にのみ適応される効果。)

そしてこのカードの場合の制約というものはこの一連の処理を終えた後に適応されものになるのでこの処理が終わるとそのターンはサーチ以外のドローと書いてある効果は使えなくなります。

ここまで理解できたら発動と効果が別のものであることは理解できたと思います。

そして補足として覚えて頂きたい用語としては発動の際に自分が負うリスク、このカードの場合はエクストラデッキのカードの裏側除外のことをコストと呼ぶ。

また、復習も兼ね別のカードで発動と効果の解説を行うと

サイクロン

①:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。


このカードの場合は対象(カードを指定すること)を指定する発動と、カードを破壊する効果の2つに分かれています。

こちらも対象を指定したら相手にチェーンを確認します。

そしてチェーン処理を終え効果処理という流れです。

最後にテキストの判別がし辛い発動と効果に対して解説します。

それは先程解説に登場した強欲な瓶です。

強欲な瓶

①:自分はデッキから1枚ドローする。


発動条件が書いてないです。

こう言う場合は表にして発動宣言するだけで発動です。そのまま次のチェーンを相手に確認しよう。

上記を理解すれば発動と効果についてはほとんどマスターしたと言っても過言ではありません。このようにとてもカードのテキストから解りづらいカードゲームが遊戯王です。



・フリーチェーン効果の発動ができるタイミング

フリーチェーンとは発動条件がほとんどないカード以下フリチェ略(落とし穴激流葬は召喚成功時、うららはデッキから特殊召喚や墓地へ送るカードのためフリーチェーンではない。増殖するGや緊急脱出装置などの発動タイミングの指定ががないカードがフリーチェーンカード。先程の強欲な瓶も該当。)

フリチェカードが発動できるのは自分のターン(ダメージステップを除いたいつでも、ダメージステップの解説は中級編にて解説。覚えていなくても最低限は遊べると思います。)

と相手のターンであれば

フェイズの移り変わり時、

通常召喚後、シンクロ召喚エクシーズ召喚リンク召喚一部の融合召喚等の特殊召喚後(効果による召喚は後に解説、ここでは効果が絡まない様な特殊召喚を指す。)

効果の発動に対しての発動(チェーン)

カードのセット後、

攻撃宣言後(厳密には即座に優先権は移っていないがややこしい話になるので中級解説。攻撃宣言後使えると思っていただいて問題ない。)

効果の処理後(こちらも即座には発動できないが)などのタイミングになる。

端的に言うと相手のターンではいつでも発動となるわけではないが相手が何かしらの行動をした後であれば発動が可能になる。

ここさえ押さえれば何とかなるだろう。

具体的な状況で説明すると、仮に相手ターンで相手盤面に

ジェットシンクロンが存在しあなたの手札に増殖するG(以下増G)がある状態と仮定します。

相手はジェットシンクロンでリンクリボーを特殊召喚。特殊召喚された後になって初めてあなたの手札のフリチェカード(ここでは増G)を発動することができるタイミングが発生します。しかし特殊召喚後に増Gを発動したところであくまでそれは特殊召喚はされてしまった後になるので増G効果のドローはできません。ここでドローするにはリンクリボーが出る前に先読みして発動する必要があります。そこは読みと気合と勘と知識に頼ってください。

もしフリチェカードの発動タイミングが分からなくなったら落とし穴や聖なるバリアミラーフォースなどの相手の行動によって発動できるカードを頭に思い浮かべてください。そのカードが発動できるタイミングこそがフリチェカードの発動タイミングでもあります。色々なタイミングで使えるそれがフリチェカードの強みです。そしてここは下記の神の宣告解説でも更に深掘りしていますのでそちらでよろしくお願いします。

以上がフリーチェーンの解説になります。そして



・神の宣告等の神カードについて


神の○○○シリーズ、コストは重いですが1枚で試合を壊す程の強力なカードシリーズです。

このカードたちが強い理由とそして大変特殊で難解なカードであるという解説をこちらで致します

こちらでは神の宣告を題材に解説を進めます。

まずはカードテキスト

神の宣告

①:LPを半分払って以下の効果を発動できる。
魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。


①の効果はほとんどご理解済みではあると思いますが、恐ろしく理解できない点は②の効果が適応できる範囲ととその発動タイミングです。

まず必ず理解しないといけないことは効果による特殊召喚には反応できないということです。

ここでほとんどの方はここで頭が破壊されると思います。その理解に当たってまず理解の理解をしなければいけない効果による特殊召喚を解説します。解説の解説です。


・効果による特殊召喚とは?


遊戯王の醍醐味、それは特殊召喚での大量展開があると思います。

しかし特殊召喚にはチェーンブロックを組まない特殊召喚とチェーンブロックを組む特殊召喚が存在します

チェーンブロックと呼ばれるとわかりづらいですが前者のチェーンブロックを組まない特殊召喚とはシンクロ召喚エクシーズ召喚リンク召喚のような効果の発動を伴わない特殊召喚、後者のチェーンブロックを組む特殊召喚を今回解説する効果による特殊召喚のことを指します。

一見同じ特殊召喚ですがどちらにも別の長所と短所が存在します。

それがその特殊召喚に合わせて増殖するGを打たれるか神の宣告を打たれるかの違いなどがあります。

この2点の大きな違いは先ほどのフリチェカード解説にも登場したフリチェカードが打てるタイミングにあります。

まずはチェーンブロックを組まない特殊召喚。これは前述通り通常召喚と同じようにカードが出てからフリチェカードが打てます。

そして問題はチェーンブロックを組む特殊召喚。

効果による特殊召喚であるこれはあくまで特殊召喚ではなく効果になります。解りづらい

ここで1例。

ブリキンギョ

①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札からレベル4モンスター1体を特殊召喚する。


これはチェーンブロックを組む特殊になります。これはモンスターの効果による特殊召喚なので発動宣言をし一度チェーンを挟みます。あるならここで増殖するGを打ちましょう。一度発動宣言をした効果は無効にされない限り必ず処理されるので確定で1ドローできます。熱い。

要するにチェーンブロックを組んでいるか組んでいないかは効果を発動しているかしていないかになります。(なぜここに神の宣告が当てられないか順を追って説明します。)

「じゃあカードテキストの特殊召喚はみんなチェーンブロックを組んでいるんだ!」そう理解してはいけません。これは遊戯王です。

その例として有名なものが

サイバー・ドラゴン

①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。


こちら発動の文字がありません。そうですチェーンブロックを組んでいません。これはテキスト特殊召喚になりますがどちらかと言えばシンクロ召喚エクシーズ召喚リンク召喚などのチェーンブロックを組まない特殊召喚の親戚になります。

そしてこれにはもちろん神の宣告は当てられます。意味不明


そしてこのまま神の宣告の解説に戻ります。神の宣告の、

自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

の効果はチェーンブロックを組まない特殊召喚にのみ発動できます。

あくまでチェーンブロックを組む特殊召喚はカードの効果の発動に当たりますからね。神の宣告は魔法罠カードの発動は無効にできてもモンスター効果は無効できませんので。


そしてもう一つの神の宣告の特殊たる所以である発動のタイミングの解説に入ります。

神の宣告の発動タイミングはモンスターの特殊召喚後ではありません。特殊召喚の着地前、ようするに特殊召喚前の特殊召喚宣言時に神の宣告専用の発動タイミングになります。

もう意味が解らないと思われると思いますが神のシリーズ系の召喚無効効果のみこの様な特殊な処理になるので納得する他ありません。

神の宣告の詳しい発動タイミング例としては、


ブラッド・ヴォルスくん通常召喚します!

相手に見せて召喚宣言!(ここが神の宣告のみの発動タイミング、ここで発動と効果処理されれば次に進むことなく召喚されずに墓地送り)

フィールドに召喚される!(ここでフリチェカードや落とし穴激流葬の発動タイミング)


になります。

召喚成功時効果を持っていれるカードは召喚成功すらしていないので召喚成功時効果は発動されません。

そしてこの召喚失敗で墓地へ送られた場合はフィールドでも手札でもない謎の空間から墓地に送られることになります。

当然エラッタ後クリッターのようなフィールドから墓地へ送られた効果は発動すらできません。神の宣告、強い。

ここまで解説すれば神の宣告がめちゃくちゃ強いプロフェッショナルなカードであることが解ると思います。



*追記*神の宣告①の発動無効系効果について


この系統の効果、よく見かけると思います。しかしこの神の宣告①の効果はすでにフィールドで表になっていたフィールド魔法や永続魔法罠には発動できません。

それにはコンマイ語(遊戯王特有の謎ワード)の一つである魔法罠カードという表記のされ方に問題があります。これは表記揺れではありません。

ここで同じようなテキストでも使い勝手が全く違うカードの無効効果を取り上げます。

ヴァレルロード・S・ドラゴン(以下サベージ略)

③:相手の効果が発動した時、このカードのヴァレルカウンターを1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。


「いやこれモンスター効果まで無効化できるかできないかの違いでしょ!?」と思われそうですがそれだけではありません。

サベージくんの③効果をわかりやすく可視化すると、

モンスターの効果の発動、魔法・罠の効果の発動を無効にする。

というものになります。

この効果の魔法・罠の効果というのは文字通りあらゆる魔法罠の効果の発動になり、

そして神の宣告の効果テキストの魔法罠カードというのは先に前述したモンスターの召喚宣言時に近しい状態である魔法罠カードを指します。

神の宣告の魔法罠カード無効はカードが表になった瞬間、或いは手札から発動された瞬間のみになります。そしてサベージくんはすでに表になっていても、もちろん表になった瞬間でも手札から発動した瞬間でも無効効果を発動できます。恐ろしいですね。

神の○○○シリーズは、大変強力ではありますが同時にかなり特殊なカードです。

ここを理解して晴れて立派な一人前デュエリストになれます。



最後に来年1月19日発売のポケットモンスターレジェンズアルセウスの新情報について一言。

カイちゃん、えっちだ………




ヒナツちゃんも捨てがたいぞ……………!


選べない………………!!