底なし穴
久しぶりの負。
身体中の穴という穴から吹き出しそうな負の感情。
誰も助けてくれない現実。
誰かに見つけてもらいたい。
久しぶりに職場で目に涙を溜めた。
流れ落ちはしなかったけど。
自分の孤独。
彼女の幸せ。
隣にいても話さない。
話してくれない。
がんばって話しかけてもすぐ終わる。
きっとオレの気持ちを知っているから話しにくいんだろう。
それでもオファーは快く受けてくれた。
ただし記念日以外にして欲しいと。
久しぶりの落とし穴。
どこまで落ちるんだろう。
底はまだ見えない。
昨日、来年の約束をしたのにそれが楽しみじゃない。
素直に喜べない。
それまでに心境は変わるのだろうか。
誰も近くにいない現実。
先週の楽しかった追憶。
すべてがオレを故郷に帰らそうとしている。
金という現実問題から1年送らそうとした試験。
やっぱり受けよう。
そして、帰ろう。
こっちにいたらずっと変わらない。
変われない。
誰か助けて。
離れたくないよ、この地を。
でも、このままいたら辛いだけ。
誰か助けて。
助けを求めた人からも、忙しいってあしらわれた。
気持ちが沈んだときに誰にも頼れない現実がつらい。
もう無理かも。
今日の8時間半でこれだけしんどいのに、明日の17時間はどうなるんだ。
一緒にいるのがしんどい。
好きだから。
大我の愛に目覚めたはずが、気持ちが強くなりすぎて後退した。
小我のオレの愛は独り占めしたくてすべてのものに拳を振り上げたがっている。
意味のないことを自己満足のためにした。
それでも伝わらない。
伝わるわけはないが。
心のどこかで神の存在を信じているオレがいる。
きっと、崇高な存在がオレの愛を見ていて、オレの伝わらない隠している努力を見ていて、最後は力を変えてくれると。
天使を使って彼女の心にハートの矢を射ることを。
現実にはありえない。
絶対にありえない。
いつの間にか彼女はオレのすべてになった。
そしてそれを手に入れられないオレはどうしていいかわからない。
楽になるには死しかないのだろうか。