雨 | Dark sideからの毒霧

戦場を走っているかの如く降り注ぐ言葉の矢。
容赦なく心に刺さってくる。

1.5メートル先で繰り広げられるガールズトーク。
女同士の恋愛談義はとどまることを知らない。
彼女が声を発する度に隣でオレに話し掛けてくる後輩の声は聞こえない。

嫉妬はない。
負の感情の嫉妬はない。
でも、泣けてくる。
ただ、うらやましい。

あの人に愛されてる人が。
信頼しきれるほどに、愛を感じてる人が。

一昨日の別れ際、手を振ってくれた笑顔がかわいくて。
そこに少しでも希望を感じたがそれは間違いだった。
やっぱり、なんでもないんだ。
それでも、オレはあなたが好きです。