傑作
買い物してて気が付いた。
オレは絶望へ走っていると。
いや、絶望の中を走っていると。
好きなバンドの歌詞にこんなのがある。
愛っていう名の希望
恋っていう名の野望
愛っていう名の辛抱
恋っていう名の願望
オレのは
愛っていう名の絶望
恋っていう名の絶望
あの人を好きでいる限り報われることはない。
かなり彼女に近しい人から言われた。
そのまま他を向いたほうがいいのにって。
わかってる。
わかってるよ。
でも、これ以上傷つきたくないんだよ。
絶望の中を走っていれば、希望を持つこともない。
辛抱することも無い。
願望もない。
ましてや野望なんてない。
そう、逃げるために想いを戻した。
でも、幸せだ。
今日見た顔もかわいかった。
偽りの、逃げの幸せ。
オレのはそれがお似合いさ。