心の在り処
オレの心はどこにある。
自分でもわからない。
ショックなはずなのに、悲しいはずなのに切なくてどうしようもないはずなのに。
そのことで涙は一滴も流してない。
あれから2日。
昨日も今日も彼女の名前はたくさん見るし、何度も聞く。
ただ意識しているからなのか、偶然か。
たくさん名前を見るようになったとき、やっぱり何かあるからなんだと勝手に解釈していた。
しかし、結果から見れば止めておけっていう警告であったんだろう。
そして今でも見るって事は、早く諦めろ、ずっと憧れなんて考えは捨てろ。
別れた後になんて考えは持つな。そんな警告なんだ。
3日前のあの日。
待ち合わせ場所は橋の上。
橋だから当然歩道は二つある。
北と南。
もう一人とはすぐに会うことができた。
彼女は時間になってもいなかった。
オレは北、彼女は南。
それは当然だ。前回待ち合わせたところと約束したんだから。
その前回は南側だった。
だから、それを伝えるためにメールしようと携帯を取り出し文章を作っていたら、メールが来た。
彼女だと思った。
しかしそれは過去にすべてをささげ愛していた女性から。
そのメールに返事したのは次の日だった。
オレにとってとても大きい存在の彼女がそのときにメールしてきた意味を考えるべきだった。
ただそのときはこれから待っているであろう楽しい食事と明るい未来に浮かれていた。
メールをくれた彼女は何かを感じる能力を持っている。
それは何かの暗示だったに違いない。
オレにはその何かが『何か』あるって事はわかっても、その『何か』の正確な意味を汲み取ることができない。
それができればもっと幸せな生き方ができるのかもしれない。
涙も出ないオレの心はどこにある。
やはり過去に置き忘れたのか。
ただ単にただの憧れで恋愛の感情が幻だったのか。
今はただ愛が欲しい。
誰かにつかんでもらわないとオレの心は帰ってしまう。
生きていることをもっと大事にできるように。
もっと生きたいと思うように。
死にたくないと思えるように。
この世の愛を手に入れたい。