パーフェクト
すべてが完璧。
そして鉄壁。
オレが入れる隙間なんて1mmたりともない。
しんどくて泣けてくる。
昨日から、いや最近ある偶然。
名前を目にするって偶然。
昨日もたくさんあったし、今日もあった。
その偶然のすべてはオレの背中を押し、押されたオレは現実に突き落とされる。
必然ではなく偶然なのか。
それとも、その名前を見せられるってことは止めておけって警告か。
腹から声に鳴らない叫びと、黒いものが吐き出される。
かつてのように周りを顧みず悪に染まってしまいたい。
すべてを破壊したい衝動に駆られてくる。
好きな人が泣いていてももっと泣けと思えたあの頃。
そんな精神状態に戻りそうだ。
助けてくれ。
止めてくれ。
誰にも頼れない現実。
壊れそうだよ、オレ。
救世主はもう現れないのかもしれない。