一時の感情と未来
一時の感情に左右されて今後を顧みずに言ってしまった言葉。
結果的にそれが嘘になる。
ずっと一緒にいたい。
現実的には遅かれ早かれ別れはくる。
この先何十年連れ添って死別することもあれば、何ヶ月か先に別れるかも知れない。
その言葉はきっと前者を意味する意思表示。
だがそれはおおよそ相手のすべてを知らないときに出てくる言葉。
いろんなことを知りお互いを知れば知るほど、自分の時間も欲しくなる。
一歩も二歩も先を見ながら物事を考えていかないと嘘で身動き取れなくなる。
今はまだ、一緒にいることが心地よく知らないことも多いから新鮮だけど、その新鮮さが失われたときに嘘が始まる。
ずっととか永遠になんて約束はいつ爆発すかわからない時限爆弾。
今は愛しい人でもフラれる前にオレから醒めるかも知れない。
状況とその人の本質をしっかり見極めた上で言わなければならない言葉。
嘘つきになりたければいくらでも言えばいい。
それで相手が喜ぶと知っての手段として用いるならそれも結構。
だけど、後で痛い目見るのは自分。
別れ際に、そのときの言葉は嘘だったの?なんて言われるんだ。
若い人間の未来への言葉は嘘で満たされてる。
責任取れない本気の言葉は言わないほうがいい。
ずっと一緒にいたい。
オレはこの言葉を、そのときに本気で好きな人に言いたい。
死に際で、ずっと一緒にいたかった。と。
一緒にいられた期間が長ければ、ずっと一緒にいられてよかった。と。
そうでもしないと責任なんて取れない言葉。
軽々しく言ってはならない、未来への約束。
少し先のちょっとした約束さえも守られる保障は無い。
それも現実にするためにオレは全力を尽くす。