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           新エピソード・7


                     === 撮影所から出て ===


貴重な経験をしたニッチーは、その後苅○さんに連れられて次の場所へ移動した。そこは・・・



苅○さん「これから床屋に行くんで付き合ってくれ」

ニッチー「はい!」


撮影所内の床屋さんに連れられて行ったニッチーは、先ほどの興奮が冷めやらないのであった・・・


苅○さん「団長はいい男だろ!」

ニッチー「気さくに喋ってくれて感激しました」

苅○さん「本来は社長も居るんだが、入院したんで副社長(渡さん)も大変さ!会わせてあげたいんだけどね」

ニッチー「いえいえ、そこまでしなくても」

苅○さん「病院まで行くか?」

ニッチー「何も準備してませんって!」

苅○さん「あははは」


社長(石○裕次郎)は入院となり、番組の要が居ない関係で、渡さんの双肩に圧し掛かり、他の出演者にも

番組存続のプレッシャーがあり、出演者一同一層団結が深くなった感じを受けた。


苅○さん「ここの床屋のオヤジはオレのオヤジみたいな方だ!ちゃんと挨拶しろよ」

ニッチー「はい!」

苅○さん「こんちは~オヤジまたお世話になるよ」

ニッチー「こんにちは」

床屋のオヤジさん「いらっしゃい!お連れさんで?」

ニッチー「オレの親戚みたいな若者だ!ニッチーくんだ」

床屋のオヤジさん「ニッチーくんいらっしゃい!」

ニッチー「あ、どうも」

苅○さん「いつもの」

床屋のオヤジさん「はい、かしまりました」

苅○さん「ここのオヤジさんはな、撮影所のヌシみたいな方でな!知らないことは無いくらいの人なんだ」

ニッチー「へぇ~」

床屋のオヤジさん「また~そんなことを云う」

苅○さん「誰でも挨拶に来るエライ人なんだ!」

床屋のオヤジさん「褒めても安くしませんよ」

苅○さん「あははは、ニッチーくん!聞きたいことがあったら何でも尋ねてごらん!」


撮影所が出来てから数多くの俳優さんの髪を手がけた方で、撮影所に関するいろんな話を聞くことが

出来ました。ここで働く数多くの方々との親交が深く、みんなから『オヤジさん』と親しまれている。


苅○さん「オヤジさんありがとう!」

床屋のオヤジさん「ありがとうございます。これからどちらへ」

苅○さん「みんなとマージャンだ!」

床屋のオヤジさん「ニッチーさんに変なこと教えたらいけませんよ」

苅○さん「あははは、いろんなことも勉強だよな!な!ニッチーくん!」

ニッチー「あははは・・・」


まだ夕食前ということで、苅○さんは雀荘に行きました・・・雀荘も付き合いなんだと思いつつ・・・


苅○さん「今日は約束なんだ!これも付き合いだから勘弁してくれ!夕食は雀荘で食べることになるから」

ニッチー「はい!判りました」


苅○さんの自家用車で雀荘に向かいました。そこには撮影所に居た山○かつら店の社長と大道具監督、

助監督が居ました。山○かつら店と云えば、時代劇など数多くの番組でサポートしている有名な店で

テレビや映画の最後のクレジットに目にするかつら屋さんであります。


山○かつら店の社長・大道具監督・助監督「よお!」

苅○さん「ごめんごめん!床屋に行ってたもんだから」

山○かつら店の社長「オヤジさんのところか!」

大道具監督「メンツが揃わないから代打に打ってもらってたよ」

苅○さん「すまんすまん!今、半ちゃん?」

大道具監督「今、終わったところだ!」


一見、普通のおじさんみたいな方々だが、撮影に関わる大事なスタッフである。ニッチーは苅○さんの

隣に座った!


ニッチー「こんばんは~先ほどは失礼致しました」

大道具監督「おう!スタジオに居たね」

ニッチー「はい!」

山○かつら店の社長「役者志望なの?」

ニッチー「普通の学生です!今日は見学に」

苅○さん「そうそう!バイトを探しててね。世話してやってくれないか?」

大道具監督「バイトか~、君は免許持ってる?普通免許」

ニッチー「実は来年の夏に取ろうと思いまして」

大道具監督「そっか!我々は現場にも準備することがあるんで、運転手でよければ欲しいんだけど」

ニッチー「そうなんですか、それじゃ~免許取ってから出直してきます!」

大道具監督「そうしてくれ!今の若い連中は根をあげて、すぐ辞めちまう!困ったもんだ」

ニッチー「裏方は大変ですよね」

大道具監督「そそ!番組作りには我々が要になってる」

助監督「私も仲間に入れてよ~」

大道具監督「あははは、監督も照明・音声・スタッフが居て番組が進行している!」

山○かつら店の社長「うちじゃ~雇えないなぁ~オレが働いてっから!余裕ないよ!」

苅○さん「社長がガンコだから、すぐ辞めちまう!厳しいんだよ!」

山○かつら店の社長「あはは、そっか!オレが悪いのか?うちで働く?」

苅○さん「そんなこと云われたら働けないよな!ニッチーくん!ははははは」

ニッチー「ははぁ~( ̄ェ ̄:) 」

助監督「撮影所の学校に来れば?」

大道具監督「そそ!それがいい!学校行ってバイトで稼げばいい!」

苅○さん「役者と両立出来るか?」

大道具監督「いやいや!苦労も知らないといい役者にはなれんぞ!」

ニッチー「話が進んでるみたいですけど、役者には・・・」

大道具監督「あ!スマンスマン!勝手に役者にさせようとしてたな!あはははは」

苅○さん「ニッチーくん、この監督にお世話になるといい!いい男だ!助手になるか?」

大道具監督「おう!任せとき!オレは顔が広いからな!」


もう、すっかり話のネタにされてしまって、困ったニッチーだったが、バイトをどうするのか決めかねて

いた。夕食は雀荘で済ませ、今日の撮影の進行などについて議論が飛び交っていた・・・

時が経つのも忘れるくらいだったが、苅○さんが撮影の疲れからか、おいとますることとなった・・・


苅○さん「それじゃ~皆さん!私はこれで・・・明日も宜しく☆彡」

山○かつら店の社長・大道具監督・助監督「お疲れさん!」

大道具監督「ニッチーくん!よく考えてまた来な!」

ニッチー「ありがとうございます。お疲れ様でした」

大道具監督「うん!いい子だ!またね」


帰りの車の中で、苅○さんが色々と相談にのってくれました。今後のこと、役者の仕事のこと、これからの

夢について語ってくれました・・・


苅○さん「じゃ、ここでお別れだ!今度は自宅に来いよ!家族にも会わせたいからな!」

ニッチー「今日はホントにありがとうございました。とっても貴重な体験でした」

苅○さん「じゃ~ね!気をつけてお帰り。女を泣かせることはするなよ!」

ニッチー「えっ?( ̄△ ̄:)あははは<( ̄∇ ̄)ゞ」


帰りの電車の中で、紙切れを見ているニッチーであった・・・


つづく・・・(次回で終了します!期待しないでね( ̄▽ ̄))古手川さんのサインが欲しかったなぁ~