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あれは中学一年生の時のこと。

その日はとても寒い日だったが、校庭での避難訓練の時間のことだ。

小学校で何度も避難訓練をやっているので、珍しくも何ともなかったのだが、

授業中、スピーカーから流れてきた。

「緊急連絡を致します。只今、給食室から煙が出ました。先生の誘導で避難して下さい!」

先生は授業を止め、廊下に整列させて揃って階段を降り、校庭へ出ました。

私たちの頃は一学年7クラス。1クラス40人以上も居て、全学年合わせると相当な生徒数だった。

7クラスともなると、同じ同窓生ながら話をしたことも無い子も居たりする。

一年生は初めての訓練ということで前列に並びました。

「面倒くさいなぁ~」と思いながら、中央に置かれた四角い鉄の箱(消火器訓練のことね)の周りに、

半ばふてくされていると、後ろから

「ニッチーく~ん☆寒~い!」と後ろから抱きついてくる子が?

ええっ?誰?と思い後ろを見ると

小学校六年の時に隣の小学校に転校していった○○○ちゃん!

ちょっと~みんなの居る場所でこれは・・・

と思いながら、内心は

「(〃^∇^)(恥ずかしくってとっても嬉しかった)」

「ニッチーく~ん。久しぶり~寒いね~(^∇^〃)」

「う、うん」

「クラス離れているからあんまり話せないね~」

「隣の校舎だから」

「小さい頃にママゴト遊びしたよね~憶えてる?」

「ははははは。憶えてるよ~」

「うふふっ。よかった~」

すでに消火器を使った訓練が始まっているのだが、私にはそんなことは全く眼中にない!

「みんなの前でちょっと・・・」

「いいの~私は寒いの~」「あったか~い」

「ははは」

「こんなにされるのイヤ?」

「ううん、いい(o^▽^o)」

「わたしも」

「ニッチーくんは石鹸の匂いがする」

「えっ?今朝ちょっと浴びたから・・・」

「同じ石鹸の香り」

「そっか~^(o^▽^o)」

「好き♡(///ω///)」

「えっ?( ̄△ ̄:)」振り向いたときに唇に触れそうになった

「こ・この石鹸の匂い好きなの(〃∇〃) 」

「同じだ♡(〃∇〃)」

「同じね♡(〃∇〃)」

段々胸が高鳴る感じになったきた。

訓練が終わるまでずっとおんぶした状態で居ました。

周りの視線もあったが、そんなことはもうどうでもいいと思った!

小学低学年の時に半ば強引にママゴト遊びをしようと誘われて、

学年が上がっても、いつも恥ずかしい気持ちのまま距離を保っていたのだが、

転校する時には何も言えなかった。たぶん「元気でね」と話をしたと思う。

とっても好きだったのに・・・

友達から「や~い!ニッチーは○○○が好きなのかぁ~?」とからかわれるのがイヤだったからだ。

もっとたくさんお話したかったのに・・・



訓練の間、まるで抱き合ったような感覚と、彼女の温もりと背中に当たる柔らかい感触があって

とっても幸せなひと時でした。

彼女が囁く声と譬えられないいい匂いと、私の頬と彼女の頬がくっついている・・・(* ・・*)(*・・* )

それは初めて異性というものを感じたショッキングな体験だった。

叫び!じゃないけど、とっても嬉しい!というような気持ちになりました。



「またね」

「うん」

「今度はお家に遊びに来て」

「うん」


先生から訓練終了の言葉とともに、各教室へ戻りました。


最後に手を握って、顔を見たら彼女の顔も赤くなって互いに恥ずかしい気持ちになりました。


あの時のあの瞬間は、二人だけの世界みたいな感じだった。


あれから30年・・・


幸せな家庭だということを同窓生の子から聞きました。


会いたいなぁ~(〃^∇^)o_彡♡


※ 書庫の整理をするために移動します(o^▽^o)