福祭文(くさいもん)と呼ばれる行事がある。

 正式には「フクサイモン」と呼ばれるところであろうが、ここではなぜか「フ」が省略された様だ。

この福祭文は、正月七日の伝統行事で、子供たちや青年たちが、各家々を訪れて正月の祝福の

めでたい言葉を唱えて回る行事である。
 
 その目出度いお祭りは、関西の古い行事が南の鹿児島県大隈半島南端から種子島・屋久島さらに

硫黄島など各島へ伝えられた行事でもある。種子島と云えば、鉄砲伝来やロケット基地のイメージをもた

れるかと思いますが、古来より『多禰国(たねこく)』として一国を記された島で、鉄砲が伝わる遥か昔

より、中国などの貿易基地として重要な島でもあった。

 話を戻そう。この伝統行事が関西より伝承されて、現在でも各地域の正月行事として残されて

おります。不思議なことに、鉄砲伝来前より関西からの公家の言葉である「申す」という言葉

があり、福祭文の冒頭には「祝い申す」という言葉で始まり、「イヨー これにこそや候よ」と代表者

の最初の言葉で次からの文句を復唱します。

 今晩は、七日の福祭文の練習で、公民館にて子供たち青年たちが集まりました。子供会長も

もちろん出席です。ここ南の島も例年以上の寒波で、子供たち半分ほどの出席でありました。

当日はグループに分かれ、約百軒ほどを回ります。門木のところで大きな声で目出度い祭りの

文句を歌い上げ、御餅やみかんなどを戴いていくんですね。当日の模様はまた報告したいと思います。