社会人の福音書 - Gospel of Business Players -18ページ目

本日、たまたま「反論はNG!怒られの上手な対処法 」なる記事を見付けた。

「良い上司、悪い上司」の見分け方に続き、そんな対処法があるのか?と読んでみると、

次のようなことが書いてあった(以下、『悪女の仕事術』の著者・藤田尚弓 女史のアドバイス箇所を抜粋)。

※まずは上記リンクより当該記事をお読みください(1、2分で読めます)。


「すぐ怒る人の場合は、たとえ自分に非がなくても『とりあえず謝ってやり過ごす』ことです。このタイプの人は

怒ることである程度発散するので、その時の対応さえ良ければ怒りは収まりますし、周りの人もそれが分かって

いることが多いので、あなたが非を認めていても、必ずしもあなたが悪いとは思われないでしょう」


本当に、「たとえ自分に非がなくても『とりあえず謝ってやり過ごす』こと」が有効な解決策なのか?

筆者は全くそうは思わないし、『とりあえず謝ってやり過ごす』という方法は、おそらくコミュニケーション術の

講師に教えられずとも、最も初歩的な対処方法である。

同記事を全面否定するつもりは無いし、『謝罪の言葉』を織り交ぜながら(たとえ、そう思っていなくても)

話をするという部分に関してはその通りだと考えている。


しかしながら、「すぐ怒る人」とひとまとめにして、「自分に非がなくても『とりあえず謝ってやり過ごす』こと」を

対処方法として提示していることに非常に疑問を感じている。


なぜなら、「どのような経緯で、自分にとってどのような相手で、どのような怒り方をしているか」によって、

当然のことながら対処方法を変えるべきであるからだ。

相手が上司なのか、単なる先輩なのか、他部署の人なのか、取引先の担当者なのか、はたまた一般顧客

なのかで対処方法は間違いなく変わるはずであり、時には相手をさらに怒らせてでも反論した方が、

後々の自分にとって良い方向に進んだり、有意義な時もあるはずだ。

殆ど自分側に非が無いにもかかわらずとりあえず謝ってしまい、後から「実は・・・のような状況で」と正そう

ものなら、「じゃあ、こないだはなぜ謝ったんだ!」と余計に話をややこしくする場合もあるだろう。


また、「自分に非がなくても『とりあえず謝ってやり過ごす』こと」は、非常に危険でもある(特にR25を読むような

若年層にとって)、なぜなら、「こいつには、とりあえず怒っても大丈夫」と認識させてしまうからである。

例えがあまりよろしくないのを承知であえて書かせていただくと、犬と一緒である。

「こいつには吠えて偉そうな態度を取っても大丈夫(自分より弱い)」と一度思わせたら、

多くの場合が、それ以降はお犬様に同じ態度を取られるだろう。


では、全面的に自分側に非がある場合(この場合は、ちゃんとすぐに謝ってくださいね◎)を除いて、

さまざまなケースにおいて怒った人に相対した場合、最も重要なことは何か?


それは、「怒った相手に決してビビらず、怒られながら冷静に状況を判断(および確認)すること」である。


いきなり真正面から反論したら、それは確かに火に油を注ぐだろう。しかし、ある程度怒らせておきながら

状況を把握したうえで、「申し訳ありませんが、どのような部分にご納得がいかないのでしょうか、もう少し

詳しくお聞かせいただけますか」とか、「すみませんが、もう少し経緯を詳しく聞かせていただけますか」などと

マイルドに促して、相手の熱を少しずつ覚ましていくことはできるだろう。

とにかく、こちらが冷静に対処していかないと、すぐに怒っている人のペースに巻き込まれてしまう。

少しずつ相手をなだめながら一緒に事実を紐解いていくと、相手も自分が不必要に怒っていたことに気付き、

テンションが下がってくるものである。


相手が怒鳴っていたりするとなかなか冷静になれないかもしれないが、自分に大きな非がないのであれば、

自信を持って怒鳴り声を聞き流しながら、「こいつは何が気に食わないのか?」、「どのようにしてあげれば

満足するのだろうか?」といった状況分析に努め、なだめて行くタイミングを逃さないようにすることだ。


簡単に謝ってはいけない。交通事故と同様にどちらかが一方的に悪いケースの方が圧倒的に少ないはず

であるから、まずは「なぜ怒っているのか?」、「何に怒っているのか?」、「勘違いしていないか?」などの

状況分析を行い、自分が謝るべき部分を明らかにしてから必要に応じて謝ればいい。


そして、よくよく状況分析をしたうえで、「自分は謝る必要はない」と判断したなら、もちろん相手にもよるが、

徹底的に反論して、いつも不必要に怒る相手に「そう簡単に屈しません」と認識させることも大切である。


すぐ怒る人に限って、そう簡単に謝らないのだから、そんな奴に簡単に謝ってはいけない。

謝らずに冷静且つ毅然と対処することが、出来の悪い上司を少しずつ成長させる(かもしれない?)。


しかし、悪女が「とりあえず謝る」ことをアドバイスするかぁ!!??