MBA | 社会人の福音書 - Gospel of Business Players

「MBA」とは経営学修士のことであるが、みなさんの周りにも所謂MBAホルダーが1人や2人はいらっしゃるのではないだろうか?もしくは、ご自身がMBAホルダーであるという方もいらっしゃるだろう。


私はこれまで何人ものMBA取得者に出会ってきたが、どうも、「さすが」と思わせる方と、そうでない方の差が激しく、両極端である印象を受けている(今回の記事については一概に言えることではなく、みなさんの周りに存在するMBA取得者のレベルにも寄るはずなので、多かれ少なかれ私の主観が入るのをご容赦いただきたい)。


みなさんの周りにも、「あの人ねぇ・・・でもXXXXX大学のMBA持ってんだよね、本当かね?」と言われているMBA取得者がいないだろうか?そう、他の社員から見ると、MBA取得者は意外に面倒な人が多いのだ。面倒な理由としてはおそらく(本人の性格的なものを除いて)、「理屈が多い」、「無駄に細かい」あたりが上位にくるのではないかと思われる。


では、「どうしてそのように思われてしまうのか?」であるが、MBA取得者が煙たがられてしまう理由はかなり絞られていて、それは、「MBAで習ったことをやたらと使おうとして、MBAらしさを出そうとする」ということに尽きると思っている。MBAの修士課程で教わることは、当然のことながらビジネスの全てでは無い。あくまでも基本的な概念であり、実際のビジネス現場ではそれらを頭の片隅におきながら、さまざまな問題に迅速且つ柔軟に対応していかなければならないはずであり、その概念にとらわれ過ぎずに色々な角度から考えるために、ビジネススクールではケーススタディを何度もやらせているはずだ。


ところが、昨日覚えたプロレス技を同級生に試し掛けしたがる小学生のように、実際のビジネス現場でも、なんちゃらマトリックスとか、なんちゃらアナリシスなどを持ち出して理屈を捏ね回すので、相手をしている方からすると非常に面倒に感じてしまう。おそらく、優秀なMBA取得者の方は、自分自身の頭の中で考えている時点で自然にそのような理論や概念と照らし合わせて、しっかりと噛み砕いた上で周りの人に説明するので、聞いていても面倒な印象を一切与えないはずだ。


だから、勉強はできるがコミュニケーション能力のあまり高くない人がMBA留学などしてしまうと、レベルアップどころか厄介さが増して帰国することになり、最終的にはMBAという熨斗を付けて別の会社に引き取ってもらう結果となる。別にMBAを取得していなくても、ビジネスにおいて優秀な人はたくさんいるのだから、MBAで習ったことを下手に使おうとすること自体がおかしいのである。ましてや、留学帰りで頻繁に横文字混じりで喋るようになっていたら、なおさら煙たがられること間違いなしである。


スタンフォード大学を卒業したあるMBA取得者の方が、「MBA留学して何が一番ためになったか?」と訊かれてこう答えたそうだ、「さまざまな国の学生と一緒にビジネスを学ぶことで、タフネゴシエーションが身に付いたと思います」と。実に深イイひと言で、MBAと聞くたびにいつも思い出される。


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