現在、大手証券で口座を持っている方、もしくは今後、口座開設予定の方には、
筆者の経験上、取引を考え直すか、どうしてもの場合は細心の注意を払って頂きたいと思う。
セールスに勧誘を受けた時は、冷静によく検討して頂きたいが、
その際、特に注意して頂きたいことの一つは、月末のセールスに要注意、
ということだ。
結論から言えば、月末は回転売買が急増する。
(回転売買についてご存じなければリンク参照:COMニーズが顧客を滅ぼす!
)
業種問わず、セールスの宿命と言っていいと思うが、
目標未達のまま期末に差し掛かると営業に大変なプレッシャーがかかる。
ただ、このような「稼げ!」というプレッシャーが最高レベルの時、
大手証券には回転売買という逃げ道があるから
良くない。
安易に稼ぐ手段があれば、追い詰められたセールスは無理くりにも自己正当化して
簡単に良心を捨ててしまうので、
月ごとに営業目標を課されているセールスの行動の結果として、
月末は特に回転売買が横行するのである。
具体的なケースとしては、上記リンク記事の通り、
投資信託の買い替えが最も多い。
細かい話だが、投信は、株と違って申込日と約定日が
違うことが多い。
例えば、A投信を購入する際、セールスに「買います」と言ったのが9月5日だったとしよう。
この「9月5日」が申込日である。
しかし、それが正式な約定日として認められる日は投信によってマチマチであり、
先のA投信が「翌日約定」であれば、約定日は「9月6日」(休日除く)である。
そして、大事なことは、手数料が会社内部で
計上される日=約定日、ということ。
だから、今月9月で言えば、翌日約定のA投信をセールスが購入させようとすれば、
必ず29日までに申込を済ませてもらい、
30日約定で押し切ろうとするはずである。
しかし、よく考えてほしい。
投信は値段の変動する商品である。
購入にとって何より重要なのは、
その時の経済情勢とその後の見通しである。
それなのに、セールスの「手数料が欲しいタイミング」に
合わせて購入するなど、失敗して当然ではないか?
再三申し上げるが、そういうセールスには顧客の立場を考える気持ちなど一切ない。
「お客様は無視!会社大事!(=自分大事!)」
情けないが、こう言ってしまっても過言ではない。
また、外国債券の勧誘にも気をつけて頂きたい。
外国債券は当然外貨建てで購入するものなので、買いの勧誘はもちろんであるが、
売りの勧誘でも為替手数料を抜かれることになる。
(外貨→円に換金する場合)
この“売り”が狙われるのである。
特に狙われるのは、為替手数料の高い新興国の債券。
具体的にはブラジル・南ア・トルコ債など。
新興国の高度成長に期待して、
「長期で寝かせて楽しみに待っとこう!」という方。
月末、セールスはもっともらしく理由をつけて売らせようとしてくるだろう。
もちろん、本気でアブない時もあるかもしれない。
ただはっきり言えることは、セールスは「任せっきり」できる相手ではないということだ。
よくよく気をつけて頂きたい・・・