【カイロ前田英司】シリア情勢を巡るアナン国連・アラブ連盟合同特使(前国連事務総長)の報道官は11日、シリアのムアレム外相から「現地時間12日午前6時」の停戦期限を順守するとの書簡を受け取ったと明らかにした。シリアの国営テレビも11日、国防当局者の話として、停戦期限までに軍の作戦を中止すると伝えた。
アナン特使の調停を巡り、シリアのアサド政権は停戦の前段階となる「10日までの部隊撤収」に応じず、停戦の確約を反体制派に求めるなど対応を先延ばしにし、弾圧を続けていた。アナン特使は11日、シリアの同盟国イランを訪問してぎりぎりの調整を続けていた。シリアが一定の「譲歩」を示した形だ。
しかし、ロイター通信によると、「停戦順守」の報道後もシリア軍は依然、中部ラスタンなどで攻撃を続けた。また、アサド政権は「『テロ組織』による攻撃に対抗する権利は留保する」としているとされ、停戦の成否は流動的だ。