シリアでは7日、憲法の改正後、初めての議会選挙が行われましたが、投票日にも市民への弾圧が続き、25人以上が死亡するなど、混迷が深まっています。
シリアでは、民主化デモを行っている市民への弾圧が続くなか、アサド政権は、ことし2月に、憲法の改正を巡る国民投票を行い、与党・バース党の一党支配を規定した条項が削除されました。
7日、憲法改正後初めての議会選挙が行われ、定数250に対し、7000人余りが立候補しました。アサド政権としては、憲法の改正に続いて複数の政党が参加する議会選挙を行うことで、改革の進展を内外にアピールしたいねらいがあるものとみられ、シリアの国営テレビは、有権者が各地の投票所で秩序だって投票している様子を繰り返し放送しました。
投票は日本時間の8日午前4時に締め切られ、開票には数日かかる見通しです。
しかし、候補者の半数が与党関係者とみられているほか、反政府勢力のメンバーは、NHKの取材に対し、「今回の選挙でアサド大統領は『シリアの国民は普通に生活している』というメッセージを送りたいだけだ」と述べたうえで、反政府勢力の呼びかけに応じて多くの国民がボイコットしたと話しています。
また、シリア国内では、投票日当日も政権側による市民への弾圧が行われ、25人以上が死亡するなど、混迷が深まっています。