長棗秋の夜長に細長く
高く入れろよ杉なりの富士 道舜

 当流は棗のみ富士に入れると教わって居ますが、この長棗は杉なりのように高くしながら富士形にするという難易度の高い棗です。

 富士形というのは、天を平らにするだけではなく、山肌に筋をつける形です。

 茶を固めず、柔らかいまま筋をつけるのは火入の灰形に似てますかね?