添え箸の中節大は焼物に
中節小は強肴にせよ 道舜

 菜箸は流派によって一番違うところかもしれません。

 当流で焼物と強肴に中節を使うのは「まだ続きがありますよ」という知らせの意味があります。

 また、焼物と強肴の菜箸は渡さず、添えるようにお出しします。

「そんなの心得がないと気づかないかもしれない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、流派によって、趣向によって大きく変わるのが懐石ですから、お客様にそれとなくお知らせするために、当流ではこのようにしている訳です。

 ちなみに

 表千家では
焼物⇒青竹両細箸
強肴⇒白竹両細箸

 裏千家では
焼物⇒青竹中節箸
強肴⇒青竹元節箸

 武者小路千家では
焼物⇒青竹矢筈箸
強肴⇒白竹矢筈箸

当流は
焼物⇒青竹中節大
強肴⇒青竹中節小

 色々違いますね(笑