それは突然のことだった。
youtubeで「突然何もかもよくなる」とか「奇跡が起きる」とか言うMusic動画がまあーーーあ飽きるほどというか全員訴訟起こされろレベルでたっぷりあって、だいたいAIに作らせたなって量がどかどかオススメによく出てくるわけよ。
あのレベルの音楽を毎日更新でガンガン出せるわけないじゃん。AIに条件ぶっこんで音楽作らせてるしかないじゃん。いいんだけどなんかどうかなって思うわけよ。もちろん自分のラボでコツコツ作ってくれてる人もいるけど、なんかあっさり作られた感があるやつはがっかりするよね。

まあそれはいい。
そういうタイトルをぼーっと眺めてた時に、ふと、
あ、今の自分は幸せも不幸せもないな
って気づいてしまったんだ。太宰か。
いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます
うんうん。今まさにそんな感じ。
人間失格の彼のように実家が太いわけではないからどのルートからも手助けなどやってはこないが、とりあえず家があってとりあえずヒマながら鑑定師の仕事なんてして、とりあえずまあ呼吸して眠くなったら眠って、依頼があれば行動して…
いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます
その一言に全部詰まったなってちょっと感じたんだ。
生き甲斐とか、目標とか、夢や希望や生きる理由とか、そういうのがないただ過ぎて行く感。
真の悟りほどではない諦念ってもんだろう。
自分もいい年齢になり、これからもしも花が咲くとするならリュウゼツランかよ!とツッコみたくなる。

30~50年に一度しか花が咲かない。
今日まで何だったんだろう。とか、中二的遠い目をする気もない。
ただただ観葉植物のように、花を咲かすでもなく枯れるでもなくなんとなくそこにいてぼんやりと、目を見張るほどの幸福も、すべてを破壊したくなるほどの不幸もなく、あっても特に何もせず、ただ時間だけが過ぎて行く。
生きるとはなんでございましょう。
生物が必死で繁殖をするのは自分がいずれ死ぬからである…と誰かが言ってて、あーそうだよねだから子孫を残して古代から未来に至るまでDNAを残そうとするんだよね、と思った時も、あれ?自分は何も残さず終わったぞ?あれれ?ってなった(笑)
自分が残すのは骨だけか。
特に何もないまま、下手すればだれも存在を知らぬまま、そっと終わるのかな。