「一人でも多く家族の元へ」=身元不明遺体の似顔絵公開―岩手・宮城両県警
時事通信 7月3日(火)5時17分配信
「一人でも多く家族の元に返したい」。東日本大震災で多くの犠牲者を出した岩手、宮城両県警が5月末から相次いで身元が判明していない遺体の生前の顔を似顔絵で再現し、公開している。両県警によると、震災から1年4カ月近くたった現在でも、身元不明遺体は岩手で95人、宮城では183人にも上る。
震災直後から宮城県気仙沼市にあった実家の両親を捜していた斎藤敏郎さん(47)=さいたま市=の元に、仙台市に住む親戚から電話が入ったのは先月26日。地元紙に掲載された似顔絵が、父茂雄さん=当時(81)=に似ていると伝えられた。
半信半疑で県警のホームページで似顔絵を確認したところ、「目と髪の毛が少ないところが似ていた」。先月末、気仙沼署を訪れた斎藤さんは、遺留品のカーキ色のセーターを手に「見覚えがある」と涙を浮かべた。
既に実施されていたDNA型鑑定なども踏まえ、茂雄さんと判断された遺体は、震災からわずか5日後、海沿いにあった実家から約800メートル離れた場所で発見されていた。「もっと早く迎えに来てあげたかった」。斎藤さんは声を詰まらせた。
宮城県警では、似顔絵を公開した40人のうち、茂雄さんも含め6人の身元が判明。岩手県警も「一定の効果がある」と10人の似顔絵を公開した。似顔絵捜査官として5年のキャリアを持つ同県警鑑識課の田口勇仁警部補(57)によると、難しいのは津波でぬれた遺体の写真から、元の髪形を想像して表現すること。傷かあざかも拡大鏡を使って見極めた上、しわやまぶたの垂れ方までイメージして描いていく。別の担当者は「顔の特徴を際立たせると、分かりやすくなる」と話す。
最終更新:7月3日(火)11時25分
震災からもう大分経つのに、まだまだ悲しみは癒えません。
改めて犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。
暗黒の稲妻
時事通信 7月3日(火)5時17分配信
「一人でも多く家族の元に返したい」。東日本大震災で多くの犠牲者を出した岩手、宮城両県警が5月末から相次いで身元が判明していない遺体の生前の顔を似顔絵で再現し、公開している。両県警によると、震災から1年4カ月近くたった現在でも、身元不明遺体は岩手で95人、宮城では183人にも上る。
震災直後から宮城県気仙沼市にあった実家の両親を捜していた斎藤敏郎さん(47)=さいたま市=の元に、仙台市に住む親戚から電話が入ったのは先月26日。地元紙に掲載された似顔絵が、父茂雄さん=当時(81)=に似ていると伝えられた。
半信半疑で県警のホームページで似顔絵を確認したところ、「目と髪の毛が少ないところが似ていた」。先月末、気仙沼署を訪れた斎藤さんは、遺留品のカーキ色のセーターを手に「見覚えがある」と涙を浮かべた。
既に実施されていたDNA型鑑定なども踏まえ、茂雄さんと判断された遺体は、震災からわずか5日後、海沿いにあった実家から約800メートル離れた場所で発見されていた。「もっと早く迎えに来てあげたかった」。斎藤さんは声を詰まらせた。
宮城県警では、似顔絵を公開した40人のうち、茂雄さんも含め6人の身元が判明。岩手県警も「一定の効果がある」と10人の似顔絵を公開した。似顔絵捜査官として5年のキャリアを持つ同県警鑑識課の田口勇仁警部補(57)によると、難しいのは津波でぬれた遺体の写真から、元の髪形を想像して表現すること。傷かあざかも拡大鏡を使って見極めた上、しわやまぶたの垂れ方までイメージして描いていく。別の担当者は「顔の特徴を際立たせると、分かりやすくなる」と話す。
最終更新:7月3日(火)11時25分
震災からもう大分経つのに、まだまだ悲しみは癒えません。
改めて犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。
暗黒の稲妻