<恐竜>ドイツで新種の化石発見 リスのような羽毛持つ
毎日新聞 7月3日(火)4時0分配信


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ドイツ南部のジュラ紀後期の地層から見つかったリスのように羽毛の生えた尾を持つ新種恐竜の化石=ミュンヘン大提供
 ドイツ南部のジュラ紀後期(約1億5500万年前)の地層から、新種の羽毛恐竜の全身化石が見つかった。独ミュンヘン大などのチームが2日の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。リスのようにふさふさした長い羽毛を持つことから、「リスもどき」と名付けた。

【想像図はこちら】羽毛を持つ新種恐竜

 化石は全長約80センチで、頭蓋骨(ずがいこつ)や背骨が完全に固まっていなかったため、生まれて間もない赤ちゃんとみられる。背中や腹にも羽毛が確認され、ほぼ全身が羽毛に覆われていたらしい。

 骨の特徴から、メガロサウルスと呼ばれる恐竜の一種に分類された。ティラノサウルスなど大型肉食恐竜を含む「獣脚類」の祖先にあたる。羽毛を持つ獣脚類として知られるアロサウルスよりも原始的なことから、羽毛の起源がさかのぼることになる。

 真鍋真・国立科学博物館研究主幹は「羽毛恐竜の発見は中国がほとんどだった。独で良好な状態の化石が見つかったことは重要な成果だ」と話している。【永山悦子】

最終更新:7月3日(火)20時57分

ドイツ南部のジュラ紀後期(約1億5500万年前)の地層から、新種の羽毛恐竜の全身化石が見つかった様だ。

暗黒の稲妻