NY株、277ドル高=欧州対策を好感〔米株式〕(29日)☆差替
時事通信 6月30日(土)6時0分配信]

 【ニューヨーク時事】週末29日のニューヨーク株式市場は、欧州連合(EU)首脳会議が深刻化する信用不安への対応策で合意したことを好感して急反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比277.83ドル高の1万2880.09ドルと、今年2番目の上げ幅で大幅反発して終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は85.56ポイント高の2935.05。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億8769万株増の10億9059万株。
 この日は欧州株も全面高となり、外為市場でユーロが買われるなど、リスクを取る動きが活発となった。
 同日閉幕したEU首脳会議は、金融安全網である欧州安定機構(ESM)の運用柔軟化に合意。金融支援を要請したスペインには、政府を通さずに銀行に直接資金を投入することが可能となる。これを受けて同国の国債利回りが低下。株式市場の警戒感が薄れ、買い進まれた。市場では「即効性のある対策はないとみていた市場にとってインパクトは大きい」(日系証券)と受け止められた。
 また、欧州中央銀行(ECB)の次回理事会は7月5日。「どう動くのか注目したい」(同)と、利下げなど金融緩和策への期待する声があった。
 ダウ構成銘柄はほぼ全面高。バンク・オブ・アメリカが5.7%高、ユナイテッド・テクノロジーズが4.0高%など。一方、JPモルガンは0.4%安と、ダウ構成銘柄では唯一値下がりした。(了)

最終更新:6月30日(土)6時31分

週末29日のニューヨーク株式市場は、欧州連合(EU)首脳会議が深刻化する信用不安への対応策で合意した事を好感して急反発した模様。

暗黒の稲妻