革命聖地で「就任宣誓」=数万人が熱狂―エジプト新大統領
時事通信 6月30日(土)6時32分配信

 【カイロ時事】エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ新大統領は29日、反体制運動「アラブの春」の聖地となった首都カイロのタハリール広場で演説し、「共和国体制を誠実に守り、憲法を尊重して法治に努めることを神に誓う」と述べ、象徴的な「就任宣誓」を行った。
 新大統領は最高憲法裁判所での30日の正式な就任宣誓を前に、「あなたたちが権力の源泉だ。あなたたちの上に立つ権力は存在しない」と述べ、独裁政権が続いたエジプトを民主的に変革する意気込みを見せ、熱狂した数万人の群衆がエールを送った。
 昨年2月に退陣に追い込まれたムバラク前大統領は在職中、暗殺を恐れて群衆の前に姿を見せることはほぼなかったが、新大統領は「タハリール広場では安心できる。防弾チョッキは着ていない」と上着を何度も広げ、国民寄りの大統領をアピール。人さし指を突き上げて力強く演説する姿にはカリスマ性もうかがえた。 

最終更新:6月30日(土)6時33分

エジプトのイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ新大統領は29日、反体制運動「アラブの春」の聖地となった首都カイロのタハリール広場で演説し、「共和国体制を誠実に守り、憲法を尊重して法治に努めることを神に誓う」と述べ、象徴的な「就任宣誓」を行った様だ。

暗黒の稲妻