コークス工場肺がん訴訟:新日鉄側、争う姿勢--地裁小倉 /福岡
毎日新聞 6月29日(金)14時51分配信

 新日本製鉄(本社・東京都千代田区)のコークス工場で働いていた元作業員の男性(当時72歳)が肺がんで死亡したのは同社が対策を怠ったためとして、遺族が約8500万円の損害賠償を求めている訴訟の第1回口頭弁論が28日、福岡地裁小倉支部(岡田健裁判長)で開かれた。
 男性は1957~78年、八幡東区にあった同社のコークス工場に勤務し、定年退職後の09年に死亡した。原告側は「男性が肺がんを発症したのは、工場で発がん性物質のタールを含んだ蒸気を日常的に吸入したため。新日鉄は危険性を認識しながら、対策を怠った」と主張。新日鉄側は争う姿勢を示し、詳細な争点などは「今後、書面を出す」とした。
 次回は9月6日に開かれ、遺族らの意見陳述が行われる。【曽田拓】
〔北九州版〕

6月29日朝刊

最終更新:6月29日(金)14時51分

新日本製鉄(本社・東京都千代田区)のコークス工場で働いていた元作業員の男性(当時72歳)が肺癌で死亡したのは同社が対策を怠った為として、遺族が約8500万円の損害賠償を求めている訴訟の第1回口頭弁論が28日、福岡地裁小倉支部(岡田健裁判長)で開かれたそうだ。

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