米医療保険改革法は合憲=オバマ政権、実質勝訴―最高裁
時事通信 6月28日(木)23時41分配信
【ワシントン時事】米連邦最高裁判所は28日午前、「国民皆保険」を目指す医療保険改革法をめぐる違憲訴訟で、オバマ政権の実質的な勝訴となる判決を下した。最高裁は同法の根幹部分である、米国民に医療保険への加入を義務付け、非加入者に事実上の罰金を科す条項について合衆国憲法が認めた連邦議会の課税権限の範囲内と判断、法案全体が実質的に合憲であると認定した。
オバマ大統領は判決を受けて声明を発表、「全ての国民の勝利だ」と勝利宣言した。大統領が自ら最大の成果の一つと位置付ける同法が合憲と判断されたことで、11月の大統領選に向けて大きな弾みとなりそうだ。
国民皆保険を目指した医療保険改革は、これまでに多くの大統領が失敗してきた米国にとっての歴史的課題。民主、共和両党の激しい対立の末に2010年3月に成立にこぎ着けた同法は、米国民の5000万人近くに上る無保険者のうち、3200万人程度について何らかの医療保険に加入させることを狙っている。
訴訟は共和党系の26州の知事や司法長官らによって、同法の成立直後に提起された。原告側は国民に医療保険への加入を義務付ける法律を策定するのは、合衆国憲法で規定された連邦議会の権限を越え、違憲だと主張してきた。最高裁は5対4で原告の主要な主張を退けた。ロバーツ最高裁長官は判決文で「保険に非加入の結果、罰金を科せられることは税金を課せられるのと同様だと理屈付けられる」との見解を示した。
最終更新:6月29日(金)1時33分
米連邦最高裁判所は28日午前、「国民皆保険」を目指す医療保険改革法を巡る違憲訴訟で、オバマ政権の実質的な勝訴となる判決を下した様だ。
暗黒の稲妻
時事通信 6月28日(木)23時41分配信
【ワシントン時事】米連邦最高裁判所は28日午前、「国民皆保険」を目指す医療保険改革法をめぐる違憲訴訟で、オバマ政権の実質的な勝訴となる判決を下した。最高裁は同法の根幹部分である、米国民に医療保険への加入を義務付け、非加入者に事実上の罰金を科す条項について合衆国憲法が認めた連邦議会の課税権限の範囲内と判断、法案全体が実質的に合憲であると認定した。
オバマ大統領は判決を受けて声明を発表、「全ての国民の勝利だ」と勝利宣言した。大統領が自ら最大の成果の一つと位置付ける同法が合憲と判断されたことで、11月の大統領選に向けて大きな弾みとなりそうだ。
国民皆保険を目指した医療保険改革は、これまでに多くの大統領が失敗してきた米国にとっての歴史的課題。民主、共和両党の激しい対立の末に2010年3月に成立にこぎ着けた同法は、米国民の5000万人近くに上る無保険者のうち、3200万人程度について何らかの医療保険に加入させることを狙っている。
訴訟は共和党系の26州の知事や司法長官らによって、同法の成立直後に提起された。原告側は国民に医療保険への加入を義務付ける法律を策定するのは、合衆国憲法で規定された連邦議会の権限を越え、違憲だと主張してきた。最高裁は5対4で原告の主要な主張を退けた。ロバーツ最高裁長官は判決文で「保険に非加入の結果、罰金を科せられることは税金を課せられるのと同様だと理屈付けられる」との見解を示した。
最終更新:6月29日(金)1時33分
米連邦最高裁判所は28日午前、「国民皆保険」を目指す医療保険改革法を巡る違憲訴訟で、オバマ政権の実質的な勝訴となる判決を下した様だ。
暗黒の稲妻