<東日本大震災>横倒しの「巨大な缶詰」解体へ 宮城県石巻
毎日新聞 6月28日(木)2時31分配信

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県道の中央分離帯で横倒しになったままの、クジラの缶詰を模したタンク=宮城県石巻市で2012年6月13日午後4時18分、須藤唯哉撮影
東日本大震災の津波で流され、横倒しになったままになっていた宮城県石巻市の「巨大な缶詰」が30日、解体される。津波を伝えるモニュメントとして保存を求める声があったが、所有する地元の水産加工会社「木の屋石巻水産」が被災者の心情を考えて解体を決めた。解体後は、部材を使って小型のモニュメントやいすなどに生まれ変わらせ、震災を後世に伝えていく。
「缶詰」は、魚油貯蔵タンクとして75年、同市魚町1の同社敷地内に設置された。直径8.5メートル、高さ10.8メートル。当初、表面は無地だったが06年、同社副社長の木村隆之さん(57)が「もっと缶詰を知って、食べてほしい」と、代表商品「鯨(くじら)大和煮」の缶詰と同じデザインに塗り替えた。
すると、タンクを背に小学生が卒業アルバムの集合写真を撮影するなど、ちょっとした観光スポットに。
昨年3月11日。タンクは約300メートル押し流された。津波の脅威を訴える象徴として、社外からも保存を求める声が相次いだ。
しかし、同市雄勝町の公民館屋上に津波で乗り上げたバスが、「震災を思い出す」との被災者の声を受けて撤去されることを知り、解体を決めた。木村さんは、「震災を風化させないよう形を変えて残したい」と話している。【須藤唯哉】
最終更新:6月28日(木)2時31分
東日本大震災の津波で流され、横倒しになったままになっていた宮城県石巻市の「巨大な缶詰」が30日、解体されるそうだ。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月28日(木)2時31分配信
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県道の中央分離帯で横倒しになったままの、クジラの缶詰を模したタンク=宮城県石巻市で2012年6月13日午後4時18分、須藤唯哉撮影
東日本大震災の津波で流され、横倒しになったままになっていた宮城県石巻市の「巨大な缶詰」が30日、解体される。津波を伝えるモニュメントとして保存を求める声があったが、所有する地元の水産加工会社「木の屋石巻水産」が被災者の心情を考えて解体を決めた。解体後は、部材を使って小型のモニュメントやいすなどに生まれ変わらせ、震災を後世に伝えていく。
「缶詰」は、魚油貯蔵タンクとして75年、同市魚町1の同社敷地内に設置された。直径8.5メートル、高さ10.8メートル。当初、表面は無地だったが06年、同社副社長の木村隆之さん(57)が「もっと缶詰を知って、食べてほしい」と、代表商品「鯨(くじら)大和煮」の缶詰と同じデザインに塗り替えた。
すると、タンクを背に小学生が卒業アルバムの集合写真を撮影するなど、ちょっとした観光スポットに。
昨年3月11日。タンクは約300メートル押し流された。津波の脅威を訴える象徴として、社外からも保存を求める声が相次いだ。
しかし、同市雄勝町の公民館屋上に津波で乗り上げたバスが、「震災を思い出す」との被災者の声を受けて撤去されることを知り、解体を決めた。木村さんは、「震災を風化させないよう形を変えて残したい」と話している。【須藤唯哉】
最終更新:6月28日(木)2時31分
東日本大震災の津波で流され、横倒しになったままになっていた宮城県石巻市の「巨大な缶詰」が30日、解体されるそうだ。
暗黒の稲妻