多摩川のアユ遡上数、水質浄化で過去最多の約285万匹/神奈川
カナロコ 6月26日(火)12時30分配信


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多摩川を遡上するアユの群れ=6月1日、東京都大田区(国交省京浜河川事務所提供)
 今年、多摩川を遡上(そじょう)したアユは推定約285万匹で、調査開始以来最多だったことが、国土交通省京浜河川事務所の調べで分かった。昨年比で約65万匹増加しており、同事務所は水質の浄化など河川環境の改善が背景にあるとみている。

 同事務所では、2006年から多摩川の調布取水堰(東京都大田区)でアユの遡上調査を実施。今年は3月23日から6月12日まで目視で行い、その結果を基に割り出した。

 06年は約90万匹で、09年には約47万匹にまで落ち込んだが、その後は急激に増え続け、昨年は初めて200万匹を突破した。

 アユは秋に中流域の浅瀬の砂利に集団で産卵。稚魚は海で約半年間、プランクトンなどを食べて成長したあと、春に川を遡上する。サケとは違い、生まれた川に戻るのではなく、きれいで水量が多い川を選ぶとされる。

 同事務所は、地元漁協による産卵床の整備や昨年遡上した親アユが多かったことなども、増加した原因ではないかとみている。

最終更新:6月26日(火)12時30分

今年、多摩川を遡上した鮎は推定約285万匹で、調査開始以来最多だった事が、国土交通省京浜河川事務所の調べで判ったそうだ。

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