EUがイラン産原油禁輸を正式決定、7月から実施へ
ロイター 6月26日(火)7時46分配信


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6月25日、EUはルクセンブルクで開催した外相理事会で、核開発疑惑が持たれているイランからの原油輸入を7月1日付で禁止することを正式に決定した。写真はシンガポール沖を航行するイランのオイルタンカー。3月撮影(2012年 ロイター/Tim Chong)
[ルクセンブルク 25日 ロイター] 欧州連合(EU)25日、ルクセンブルクで開催した外相理事会で、核開発疑惑が持たれているイランからの原油輸入を7月1日付で禁止することを正式に決定した。

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EU外相は、イランが核開発プログラム縮小に向けた国際的な呼びかけを今後も無視し続けた場合、さらなる圧力をかけることでも合意。英国のヘイグ外相は「イラン指導部が、この件に関するEU加盟国の決意を理解することが重要だ」とし、「イランの核開発プログラムが平和利用を目的としたものと世界が確信を持てるまで、経済的な圧力をかけ続ける」と述べた。

この日の外相理事会では、予定通り7月1日に実施することが決定されたものの、加盟国がそれぞれ十分な原油を輸入できるよう、将来的に禁輸措置の実施を見直すことも合意。

EUのアシュトン外務・安全保障政策担当上級代表は、「7月1日に導入するとの予定に変更はない。制裁措置は合意され、導入される」と述べた。

同代表は、欧州各国は外交手段を通してイランの核開発疑惑をめぐる問題を解決させたいとしているが、同国に対する制裁措置を見直しを行いながら導入し、圧力を掛け続けるとしている。

1月に発表された今回のイラン産原油の禁輸措置については、イラン産原油への依存度が高いギリシャが、7月1日以前に調印された輸入契約に基づく原油輸入を許容することや、他の国から原油輸入が可能になるようギリシャ政府に対し保証を付与することを要請していたが、外相理事会では却下された。

イラン産原油を輸送するタンカーに対する損害保険の販売も禁止することについては、英国が当初例外措置を要請していたが、直前になって取り下げている。

米国も今週、イランに対する追加金融制裁を発動する。

最終更新:6月26日(火)11時33分

最近やっと油の価格が下がってきたのに、イランの出方次第によってはまた値上がりになるんだろうかね。

暗黒の稲妻