国内最大級の恐竜か 体長20メートル、竜脚類の植物食 岩手
産経新聞 6月22日(金)14時39分配信


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見つかった恐竜の歯の化石5点(写真:産経新聞)
 早稲田大学国際教養学部の平山廉(れん)教授(古生物学)は22日、国内最大級(体長約20メートル)となる恐竜の歯の化石を発見したと発表した。8500万年前、白亜紀後期の歯の化石5点で、同種の化石発見は国内で2年前、福島県いわき市で1点が報告されているのみという。

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 平山教授によると、化石が発見されたのは、久慈琥珀(こはく)博物館(岩手県久慈市)の琥珀採掘試験場近く。最初の1つは3月23日に、大沢田川支流の川縁のどろの中から見つかった。

 化石は約2~4センチ、直径約8ミリ。断面がほぼ円形で表面に特徴的な細かいしわがあり、先端がすり減っていた。歯の特徴から恐竜は、長い首と尾を持つ竜脚類の植物食で、頭骨の長さは約60センチ、体長は約20メートルと推定される。これまでモンゴルで見つかったネメグトサウルスなどティタノサウルス類の仲間とみられる。

 これまで竜脚類の恐竜化石は国内で6例しか確認されておらず、日本の大半が海で覆われていた白亜紀後期(1億年~6500万年前)の化石は極めて貴重で、複数発見されたのは初めて。植物食の恐竜は群で行動し、木の葉や枝を大量に食べていたことから、化石は複数の個体の可能性もある。

 発見現場付近からは、同時代のカメやワニ、翼竜の化石など約150点も出土した。8月に1週間の再調査が決まっており、平山教授は「さらに掘り進め、頭骨など骨の化石が出れば、恐竜の歴史が塗り変わる発見になる」と期待を寄せている。

最終更新:6月22日(金)17時43分

日本にも20m級の恐竜が居たんだね。
何か夢があってワクワクするね。

暗黒の稲妻