オリンパス、ソニーを軸に資本提携交渉へ
産経新聞 6月22日(金)10時35分配信

 財務基盤強化のために500億円規模の出資受け入れを検討してきたオリンパスが、ソニーを軸に資本業務提携に向けた交渉に入ることが22日、明らかになった。提携が実現すれば、ソニーはオリンパスの発行済み株式の1割強を保有する筆頭株主に浮上し、医療事業拡大への足がかりをつかむ。一方、オリンパスは損失隠し事件で悪化した財務体質を早期に改善し、経営再建に弾みをつける。

 オリンパスは損失隠し事件に伴う決算訂正で、財務の健全性を示す自己資本比率が3月末時点で4・6%まで低下した。今月発表した中期経営計画では平成29年3月期までに30%以上に高めるとともに、「当面は10%を目安として引き上げる」(笹宏行社長)方針を決め、早期に第三者割当増資などによる500億円程度の資本増強が必要、との考えを示していた。

 両社は提携によって、医療やデジタルカメラなどの分野での相乗効果が得られるとみている。オリンパスは内視鏡で世界シェアの約7割を占め、ソニーは画像処理用の半導体で高い技術力を持っている。両社の技術を融合し、成長事業である医療分野で優位に立ちたい考え。また、両社が主力事業の1つに位置づけるデジカメも価格競争が激化しており、開発・生産コストの削減を狙う。

 オリンパスをめぐっては、ソニーのほかパナソニック、テルモ、富士フイルムホールディングスなども資本提携の相手として名乗りを上げていた。特にパナソニックはすでにデジカメ事業で協業するなど有力候補とみられていたが、22日までに「出資することはない」(幹部)として提携を見送る方針を決めた。

 だが、今後ソニーとの提携交渉が不調に終わった場合は、テルモなどが交渉相手として再浮上する可能性も残るなど、流動的な側面も大きい。

最終更新:6月22日(金)11時54分

これってSONYのデジカメはミノルタとオリンパスの技術の融合になるのだろうか。
もしそうならもう少しデジタル一眼レフ買うの待ってみるかな。
ちょっと楽しみになってきた。

暗黒の稲妻