11年度末の国債海外保有比率8.3%、過去最高=日銀資金循環統計
ロイター 6月19日(火)11時23分配信

[東京 19日 ロイター] 日銀が19日公表した2012年1─3月期資金循環統計によると、3月末の国債発行残高は前年度比4.9%増の919兆円と過去最高を更新した。うち海外部門による保有残高は同23%増の76兆円となり、国債残高に占める構成比は8.3%で年度末ベースで過去最高となった。

1─3月期の海外勢による国債投資は、短期債が1兆7416億円の買い越しであるのに対し、長期債は3兆5698億円の売り越しとなっている。

<対外直接投資が過去最高>

3月末の家計の金融資産から負債を差し引いた金融純資産は1145兆円となり、一般政府の負債残高1099兆円を上回った。対外債権から対外債務を差し引いた海外純資産は、企業の直接投資などを背景に前年度比1.9%増の263兆円と過去最高となった。対外直接投資が同17.9%増の46兆円と過去最高を記録したことなどが寄与した。

家計の金融資産は前年度比0.7%増の1513兆円と3年連続で増加。うち現金・預金が前年度比2.3%増の835兆円と6年連続で増加した。預金の内訳は、流動性預金が4.9%増の310兆円、定期預金は0.6%増の464兆円となっており、低金利などを背景に流動性預金が大きく伸びた。家計の外貨建て資産は38.6兆円で家計の金融資産総額に占める比率は2.5%と、過去3年間横ばい圏内にある。

企業(民間非金融法人)の金融負債は前年度比1.2%増の874兆円と2年ぶりに増加した。電力会社などによる社債発行の減少により株式以外の証券が同2.5%減の71兆円にとどまったが、企業間・貿易信用が同7.1%増の174兆円と大きく伸びた。

(ロイターニュース 竹本能文)

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最終更新:6月19日(火)14時12分

日銀が19日公表した2012年1─3月期資金循環統計によると、3月末の国債発行残高は前年度比4.9%増の919兆円と過去最高を更新したそうだ。

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