<イラン大統領>今期で引退「学問の世界に戻る」
毎日新聞 6月17日(日)21時55分配信


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イランのアフマディネジャド大統領=2010年5月撮影
 【テヘラン鵜塚健、ベルリン篠田航一】イランのアフマディネジャド大統領は独メディアに対し、「13年の大統領選後は、学問の世界に戻る」と語り、政界を引退する意向を明らかにした。イランでは法律上3選が禁止され、現在2期目の大統領は次期出馬が不可能だが、政界から距離を置くことを明言したのは初めて。イラン政界では、大統領に反発する宗教的、対外強硬的な勢力が拡大しており、大統領が政界から退けば、そうした流れがさらに加速する可能性がある。

 独紙フランクフルター・アルゲマイネ日曜版(17日付)の取材に対し、大統領は来年8月の任期満了以降は「大学で政治にかかわるかもしれないが、政治グループに所属したり、新設することはない」と語った。また、ロシアのプーチン大統領のように一時的に退いた後に復帰する可能性については「(2期)8年間で十分だ」として否定した。

 アフマディネジャド氏は05年に初当選して09年に再選。当選前はテヘラン市長と同時に大学教授だった。米国やイスラエルに対する過激な発言から、欧米は「保守強硬派」として敵視してきたが、実際には欧米への譲歩も模索しているとされる。

最終更新:6月17日(日)23時17分

イランのアフマディネジャド大統領は独メディアに対し、「13年の大統領選後は、学問の世界に戻る」と語り、政界を引退する意向を明らかにしたそうだ。

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