<G20首脳会議>対ギリシャで協調 ユーロ残留促す方向
毎日新聞 6月17日(日)9時13分配信
主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が18、19日、メキシコ・ロスカボスで開かれる。G20は16日、ギリシャが財政再建路線を尊重しつつ、ユーロ圏にとどまるよう促す文言を、首脳宣言に盛り込む方向で調整に入った。17日のギリシャ再選挙の結果次第では、ギリシャのユーロ離脱観測が高まり、金融市場が混乱する懸念が出ているため、G20が協調姿勢を示すことで、欧州債務危機の拡大に歯止めをかける狙いだ。
日本からは野田佳彦首相と安住淳財務相が出席する。
金融市場の緊張の高まりを受け、G20サミットでは欧州債務危機への対応が最大の議題となる。独仏など欧州各国は、6月末の欧州連合(EU)首脳会議で議論される預金保険制度の共通化や、ユーロ圏諸国が表明したスペインに対する最大1000億ユーロ(約10兆円)の金融支援について説明する方針。国内銀行の不良債権問題を抱えるスペインの信用不安もくすぶっており、同国のラホイ首相も参加し、国内銀行の資本増強に向けた取り組みを説明するとみられる。
G20は首脳宣言で、欧州各国の取り組みを全面的に支持する姿勢を打ち出すとともに、「欧州に金融危機への迅速な対応を求める」(国際金融筋)見通しだ。欧州債務危機の深刻化に備え、日本がすでに600億ドル(約4.8兆円)の拠出を表明した国際通貨基金(IMF)の資金基盤強化について、まだ具体的な拠出額を表明していない中国などの対応も焦点となりそうだ。
G20サミットは08年、リーマン・ショック後の金融危機に対応することを目的に始まった。11年にギリシャの債務危機が発覚するまでは、金融危機後の財政出動で膨らんだ各国の財政赤字の削減がテーマだったが、今回は行き過ぎた緊縮策が景気に与える悪影響も踏まえ、雇用創出や成長を促す行動計画も採択する見通しだ。
野田首相らは、民主、自民、公明の3党合意にこぎつけた消費増税法案など財政再建の取り組みを説明する。【永井大介】
最終更新:6月17日(日)11時28分
主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が18、19日、メキシコ・ロスカボスで開かれるsぴだ。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月17日(日)9時13分配信
主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が18、19日、メキシコ・ロスカボスで開かれる。G20は16日、ギリシャが財政再建路線を尊重しつつ、ユーロ圏にとどまるよう促す文言を、首脳宣言に盛り込む方向で調整に入った。17日のギリシャ再選挙の結果次第では、ギリシャのユーロ離脱観測が高まり、金融市場が混乱する懸念が出ているため、G20が協調姿勢を示すことで、欧州債務危機の拡大に歯止めをかける狙いだ。
日本からは野田佳彦首相と安住淳財務相が出席する。
金融市場の緊張の高まりを受け、G20サミットでは欧州債務危機への対応が最大の議題となる。独仏など欧州各国は、6月末の欧州連合(EU)首脳会議で議論される預金保険制度の共通化や、ユーロ圏諸国が表明したスペインに対する最大1000億ユーロ(約10兆円)の金融支援について説明する方針。国内銀行の不良債権問題を抱えるスペインの信用不安もくすぶっており、同国のラホイ首相も参加し、国内銀行の資本増強に向けた取り組みを説明するとみられる。
G20は首脳宣言で、欧州各国の取り組みを全面的に支持する姿勢を打ち出すとともに、「欧州に金融危機への迅速な対応を求める」(国際金融筋)見通しだ。欧州債務危機の深刻化に備え、日本がすでに600億ドル(約4.8兆円)の拠出を表明した国際通貨基金(IMF)の資金基盤強化について、まだ具体的な拠出額を表明していない中国などの対応も焦点となりそうだ。
G20サミットは08年、リーマン・ショック後の金融危機に対応することを目的に始まった。11年にギリシャの債務危機が発覚するまでは、金融危機後の財政出動で膨らんだ各国の財政赤字の削減がテーマだったが、今回は行き過ぎた緊縮策が景気に与える悪影響も踏まえ、雇用創出や成長を促す行動計画も採択する見通しだ。
野田首相らは、民主、自民、公明の3党合意にこぎつけた消費増税法案など財政再建の取り組みを説明する。【永井大介】
最終更新:6月17日(日)11時28分
主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が18、19日、メキシコ・ロスカボスで開かれるsぴだ。
暗黒の稲妻