米NASA、高性能の宇宙望遠鏡打ち上げ ブラックホールなど調査
CNN.co.jp 6月14日(木)11時3分配信

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は13日、宇宙望遠鏡「ニュースター(NuSTAR)」を打ち上げた。ニュースターは高エネルギーX線を観測できる宇宙望遠鏡で、従来のものと比べ解像度で10倍、感度では100倍という高性能を誇る。ブラックホールや超新星爆発についての研究が目的だ。

打ち上げには米オービタル・サイエンス社の航空機「L-1011スターゲイザー」と、空中発射用ロケット「ペガサスXL」が使われた。空中での発射は、地上から打ち上げるのに比べ、地球の引力を振り切るためのロケット燃料が少なくてすむため、コストがかからないという利点がある。

太平洋に浮かぶマーシャル諸島から離陸したスターゲイザーは、上空でロケットを切り離した。第1段ロケットは70秒間燃焼した後に切り離され、第2段ロケットが点火。その間にニュースターが搭載された先端部が射出される。

ニュースターは、スターゲイザーから発射されて約13分後にロケットと分離。その後、軌道上に乗った。

これから1週間ほどかけて、折りたたまれている長さ10メートルの腕を伸ばす。これほど長いのは、X線を鮮明にとらえるにはミラーと検出装置の間に距離が必要だからだ。

最終更新:6月15日(金)12時33分

米航空宇宙局(NASA)は13日、宇宙望遠鏡「ニュースター(NuSTAR)」を打ち上げた様だ。

暗黒の稲妻