肝・腎臓も手術終了=6歳未満初の脳死移植
時事通信 6月16日(土)11時12分配信

 6歳未満で初めて脳死と判定された男児からの臓器移植は16日未明、肝臓と腎臓の手術がそれぞれ終了した。15日夕に移植手術が終わった心臓と合わせ、男児から提供された三つの臓器は全て移植が完了した。
 肝臓は国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)で肝不全の10歳未満の女児に移植された。手術は15日午後4時から16日午前3時までで終了した。順調にいけば2、3カ月で退院できるという。
 同センターでは生体移植を中心に、成人から子どもへの移植を6年間で約200例行ってきたが、記者会見した執刀医の笠原群生臓器移植センター長は「今回は子どもの細い血管同士をつなぐ難しさを感じた」と振り返った。
 腎臓の移植は、富山県立中央病院(富山市)で慢性糸球体腎炎の60代女性に実施。手術は15日午後6時半ごろから16日午前2時すぎまで、7時間半で無事終了した。腎臓は二つあり、通常は2人の患者に一つずつ分けられる。今回は幼児の腎臓で小さいため、二つともこの女性に移植された。執刀した瀬戸親医師は「血管が細く手術に時間がかかった」と話した。 

最終更新:6月16日(土)11時12分

御両親の英断に敬意を表します。

暗黒の稲妻