NY株、1カ月ぶり高値更新=市場安定化策に期待〔米株式〕(15日)☆差替
時事通信 6月16日(土)6時0分配信

 【ニューヨーク時事】週末15日のニューヨーク株式相場は、世界主要国の中央銀行による金融市場の安定化策への期待感が継続し、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比115.26ドル高の1万2767.17ドルと、5月11日以来約1カ月ぶりの高値を更新。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同36.47ポイント高の2872.80と続伸した。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7億3379万株増の15億1109万株。
 この日は、欧州中央銀行(ECB)や日銀などが、17日のギリシャ再選挙後に金融市場が混乱した場合には資金を供給する準備があると表明。各国が協調して対策を講じる姿勢を示したことで、「再選挙の結果がどうなろうと、相場は大きく動揺しないのでは」(大手証券)との見方が広がった。
 また、この日発表された米鉱工業生産や製造業関連の経済指標は軒並み悪化したものの、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加金融緩和策への期待感を強める結果となった。
 市場では、「ギリシャをめぐるリスクはいったん織り込まれた」(前出の大手証券)との見方が多い。反緊縮財政派が勝利してユーロ離脱の可能性が高まったとしても、「実際の離脱までには十分に時間がある」と冷静さを取り戻している。相場の焦点は徐々に欧州から米企業業績にシフトするのではとの指摘も出ていた。
 個別銘柄では、マイクロソフトが、企業向けソフトウエア開発のヤマーを買収するとの報道を受けて買われた。(了)

最終更新:6月16日(土)7時11分

週末15日のニューヨーク株式相場は、世界主要国の中央銀行による金融市場の安定化策への期待感が継続し、続伸したそうだ。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比115.26ドル高の1万2767.17ドルと、5月11日以来約1カ月ぶりの高値を更新の模様。

暗黒の稲妻