夏の節電目標、緩和検討 政府、関電管内「5~10%」に
産経新聞 6月12日(火)7時55分配信


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関西電力の大飯原発4号機と3号機(下から)=福井県おおい町(田原夕夏撮影)(写真:産経新聞)
 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働が事実上固まり、政府は今夏の節電目標見直しの検討に入った。大飯原発の再稼働で、関電管内の電力不足は数字の上ではほぼ解消されるが、火力発電所などのトラブルに備え、15%以上の節電目標をフル稼働後に5~10%にする見通し。3号機と4号機のそれぞれの稼働に合わせ、2段階で目標を見直す方向だ。

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 関電への電力融通も緩和できるため、中部電力や北陸電力など他の会社の節電目標の縮小も検討する。

 関西電力は7月2日~9月7日までの期間、平成22年夏のピーク需要に対し、15%以上の節電を要請している。8月の電力需給について原発が稼働しなかった場合、14・9%の電力不足が生じるとみられていたためだが、大飯原発の再稼働に見通しが立ち、夏の電力不足は和らぐ。

 ただ、大飯原発が再稼働しても、供給はぎりぎりの状態。他の火力発電所でトラブルが起きればただちに電力不足が生じ、大規模停電などの深刻な事態が発生する懸念は残されるため、関電管内の利用者に引き続き節電を求める方針だ。

 一方、今夏は、関電以外に、東京電力や東北電力を除く6電力会社が節電計画を設定した。特に中部電力や中国電力は、関電などへの電力融通に備え、5%以上の節電目標を打ち出していたが、大飯原発の再稼働で、電力供給に余裕ができる見通し。

 節電目標はメーカーの負担が重く、生産抑制など経済的な影響が大きい。そこで、政府は各電力会社などと調整して新たな節電対策を練り直す。

 大飯原発の再稼働が正式に決まり次第、新たな対策の取りまとめを急ぎ、政府のエネルギー・環境会議で決定する。

最終更新:6月12日(火)10時31分

原子力安全委員長、何かあったら責任取るの?
大飯原発が再稼動され、万が一、事故になれば放射能が日本海に漏れ出し中国・韓国が、これ幸いとばかり日本に損害賠償を請求してくるだろう。
そうなれば日本は確実に破綻する。
国民の意見が反映しない、この国の行く末が恐ろしく感じるのだが…。

暗黒の稲妻