<仏総選挙>左派が躍進 オランド大統領信任
毎日新聞 6月11日(月)22時8分配信
【パリ宮川裕章】10日のフランス国民議会(下院)総選挙第1回投票で左派が下院多数派となる見通しとなり、社会党のオランド大統領は成長重視の経済政策などの選挙公約を実現するための地歩を固めた。5月の大統領選ではサルコジ前大統領への有権者の反感が右派の敗因となったが、サルコジ氏の退場後も左派への支持がしぼんでいないことが浮き彫りになった。
大統領選では、サルコジ氏が公約未達成や粗野な言動で敗退。しかし、総選挙前は、右派・国民運動連合内では、「反サルコジ主義はもうない。逆風はやんだ」(ラファラン元首相)と状況好転を指摘する声も出ていた。
右派が下院で過半数を維持すれば、オランド大統領が右派の首相を任命する「保革共住政権」の誕生につながる。だが、得票率に基づく世論調査会社の推計では、社会党は選挙協定を結ぶ「欧州エコロジー・緑の党」などの支持を取り付ければ、左派陣営全体で過半数議席に手が届きそうだ。
パリ政治学院政治研究所のアンリ・レ研究部長は「今回の結果から有権者がオランド大統領を信任したことがわかる。保革共住政権で統治機能がまひするのを避けたい意識もあろう」と解説する。
一方、大統領選第1回投票でルペン党首が善戦した極右・国民戦線は得票率を前回07年の約4%から約13%に伸ばし、社会党と国民運動連合に続く3位となった。ルペン党首は86年以来となる下院議席獲得に意欲を見せている。
◇仏総選挙の仕組み
国民議会(下院)議員を選出する小選挙区制選挙。第1回投票で有効投票数の過半数を獲得すれば当選が決まる。過半数を獲得した候補がいない場合、登録有権者数の12.5%以上を得票した候補が第2回投票に進み、最多得票者が当選する。
最終更新:6月11日(月)22時57分
選挙の結果で一喜一憂もいいがその後が大変だと思うのだが…。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月11日(月)22時8分配信
【パリ宮川裕章】10日のフランス国民議会(下院)総選挙第1回投票で左派が下院多数派となる見通しとなり、社会党のオランド大統領は成長重視の経済政策などの選挙公約を実現するための地歩を固めた。5月の大統領選ではサルコジ前大統領への有権者の反感が右派の敗因となったが、サルコジ氏の退場後も左派への支持がしぼんでいないことが浮き彫りになった。
大統領選では、サルコジ氏が公約未達成や粗野な言動で敗退。しかし、総選挙前は、右派・国民運動連合内では、「反サルコジ主義はもうない。逆風はやんだ」(ラファラン元首相)と状況好転を指摘する声も出ていた。
右派が下院で過半数を維持すれば、オランド大統領が右派の首相を任命する「保革共住政権」の誕生につながる。だが、得票率に基づく世論調査会社の推計では、社会党は選挙協定を結ぶ「欧州エコロジー・緑の党」などの支持を取り付ければ、左派陣営全体で過半数議席に手が届きそうだ。
パリ政治学院政治研究所のアンリ・レ研究部長は「今回の結果から有権者がオランド大統領を信任したことがわかる。保革共住政権で統治機能がまひするのを避けたい意識もあろう」と解説する。
一方、大統領選第1回投票でルペン党首が善戦した極右・国民戦線は得票率を前回07年の約4%から約13%に伸ばし、社会党と国民運動連合に続く3位となった。ルペン党首は86年以来となる下院議席獲得に意欲を見せている。
◇仏総選挙の仕組み
国民議会(下院)議員を選出する小選挙区制選挙。第1回投票で有効投票数の過半数を獲得すれば当選が決まる。過半数を獲得した候補がいない場合、登録有権者数の12.5%以上を得票した候補が第2回投票に進み、最多得票者が当選する。
最終更新:6月11日(月)22時57分
選挙の結果で一喜一憂もいいがその後が大変だと思うのだが…。
暗黒の稲妻