献金オバマ氏超え ロムニー氏、スーパーPAC威力
産経新聞 6月10日(日)7時55分配信

 【ワシントン=佐々木類】11月の米大統領選で共和党候補に内定したロムニー前マサチューセッツ州知事の5月の献金額が、1カ月間の献金額として初めて民主党のオバマ大統領を上回った。ロムニー陣営の強力な集金力は、候補指名を確実にした“ご祝儀”だけでなく、「スーパーPAC(政治活動特別委員会)」と呼ばれるドル箱に支えられており、オバマ陣営の脅威となっている。

 ロムニー選挙対策本部が8日までに明らかにした5月の献金額は7680万ドル(約61億円)。9割以上が250ドル以下の小口献金。選対本部と共和党全国委員会の手元資金額は計約1億700万ドルに上った。

 PACとは、特定の政治家を支援する独立団体のことで、2010年の最高裁判決でPACへの献金額が無制限となり、「スーパーPAC」と呼ばれるようになった。富裕層に支持者が多いロムニー氏は、大口献金者から青天井で資金を集められるようになった。

 共和党全国委のプリバス委員長は声明で、巨額献金について、「多くの米国人がオバマ大統領の公約違反にうんざりし、ホワイトハウスに変化を求めているからだ」と語った。

 一方、オバマ選対本部は7日、5月の献金額を6千万ドル強と発表した。オバマ氏は6日、5月に続きカリフォルニア州ロサンゼルスを訪問。同性愛者の支持集会に参加したほか、民主党の大票田であるハリウッドの映画業界に献金を要請した。両陣営の資金集めはさらに熱を帯びそうだ。

最終更新:6月10日(日)10時55分

11月の米大統領選で共和党候補に内定したロムニー前マサチューセッツ州知事の5月の献金額が、1カ月間の献金額として初めて民主党のオバマ大統領を上回ったそうだ。

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