タンポポからタイヤ?! 天然ゴム不足懸念で“脱石油”タイヤの技術開発
フジサンケイ ビジネスアイ 6月7日(木)8時15分配信

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米オハイオ州の農園で栽培されているロシアタンポポ(ブリヂストン提供)(写真:フジサンケイビジネスアイ)
世界的なタイヤ需要の拡大を受けて、原料の天然ゴム不足が懸念されていることに対応し、タイヤメーカー各社が新しいタイヤ原材料の技術開発を進めている。天然ゴム原料となるパラゴムノキ以外の植物から天然ゴムを抽出する技術や、これまでタイヤに使えなかった低品質の天然ゴムを有効活用する技術の実用化を模索する。また、石油由来の原材料についても、バイオマス(植物由来)資源で代替する研究が加速するなど、「脱石油化」につながる環境技術の確立も目指している。
[フォト]パンクせず100%リサイクル可能! ブリヂストンの驚きの空気不要タイヤ
ブリヂストンは多年草の「グアユール」や「ロシアタンポポ」から天然ゴムを抽出する研究を本格化する。
パラゴムノキの生産地の9割超がアジアに集中する一方で、グアユールは米国南西部やメキシコなど乾燥地帯に生息し、ロシアタンポポもカザフスタンやウズベキスタンを原産地とするため、「災害時などの集中生産リスクを回避できる」(同社タイヤ材料開発第1本部の小沢洋一フェロー)のが強みだ。今後は、植物の品種改良や栽培技術を確立し、2014~15年にタイヤ試作、20年ごろの実用化を目指す。
同社は合成ゴムについても、味の素と共同で、サトウキビなどの植物由来資源から生成することに成功した。カーボンブラックも石油・石炭などの化石資源から植物由来資源への代替を目指し、50年までに同社が販売するすべてのタイヤを再生可能資源だけで作る目標を掲げる。
一方、横浜ゴムは昨年から低品質の天然ゴム原料を有効活用する技術開発をタイの大学と共同で始めた。担当者は「これまでタイヤには使えなかった部分を使うことでコスト低減につながる」と説明する。
住友ゴムも「石油を恒久的に調達するのは難しい」(広報)として、化石資源を再生可能資源に置き換える技術開発を進める。昨年末には、化石資源を使用しない「100%石油外天然資源タイヤ」の試作品を完成させ、13年の量産化を目指す。
最終更新:6月7日(木)12時25分
タンポポから採れるのならば、他の花からも採れる可能性は?
後は生産量とコストの問題だろうね。
暗黒の稲妻
フジサンケイ ビジネスアイ 6月7日(木)8時15分配信

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米オハイオ州の農園で栽培されているロシアタンポポ(ブリヂストン提供)(写真:フジサンケイビジネスアイ)
世界的なタイヤ需要の拡大を受けて、原料の天然ゴム不足が懸念されていることに対応し、タイヤメーカー各社が新しいタイヤ原材料の技術開発を進めている。天然ゴム原料となるパラゴムノキ以外の植物から天然ゴムを抽出する技術や、これまでタイヤに使えなかった低品質の天然ゴムを有効活用する技術の実用化を模索する。また、石油由来の原材料についても、バイオマス(植物由来)資源で代替する研究が加速するなど、「脱石油化」につながる環境技術の確立も目指している。
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ブリヂストンは多年草の「グアユール」や「ロシアタンポポ」から天然ゴムを抽出する研究を本格化する。
パラゴムノキの生産地の9割超がアジアに集中する一方で、グアユールは米国南西部やメキシコなど乾燥地帯に生息し、ロシアタンポポもカザフスタンやウズベキスタンを原産地とするため、「災害時などの集中生産リスクを回避できる」(同社タイヤ材料開発第1本部の小沢洋一フェロー)のが強みだ。今後は、植物の品種改良や栽培技術を確立し、2014~15年にタイヤ試作、20年ごろの実用化を目指す。
同社は合成ゴムについても、味の素と共同で、サトウキビなどの植物由来資源から生成することに成功した。カーボンブラックも石油・石炭などの化石資源から植物由来資源への代替を目指し、50年までに同社が販売するすべてのタイヤを再生可能資源だけで作る目標を掲げる。
一方、横浜ゴムは昨年から低品質の天然ゴム原料を有効活用する技術開発をタイの大学と共同で始めた。担当者は「これまでタイヤには使えなかった部分を使うことでコスト低減につながる」と説明する。
住友ゴムも「石油を恒久的に調達するのは難しい」(広報)として、化石資源を再生可能資源に置き換える技術開発を進める。昨年末には、化石資源を使用しない「100%石油外天然資源タイヤ」の試作品を完成させ、13年の量産化を目指す。
最終更新:6月7日(木)12時25分
タンポポから採れるのならば、他の花からも採れる可能性は?
後は生産量とコストの問題だろうね。
暗黒の稲妻