<段ボール>価格カルテル疑いでメーカーなど立ち入り検査
毎日新聞 6月5日(火)15時0分配信
段ボールの販売を巡って価格カルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は5日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで栃木、群馬、埼玉の3県で段ボールを製造・販売するメーカー数十社と業界団体「東日本段ボール工業組合」(東京都中央区)などの関係先約40カ所を立ち入り検査した。
カルテルの疑いがあるのは、大手段ボールメーカーの「レンゴー」(大阪市)や「トーモク」(東京都千代田区)など。関係者によると、各社は原材料の古紙や原油の価格上昇を受け、遅くとも数年前から、工業組合の会合などの際に、段ボールのシートや箱の値上げを話し合って決めた疑いがある。
各社は昨年10月から今春にかけ、段ボールのシートや箱で10%を超える大幅な値上げに踏み切っている。08年にも原油価格の高騰を理由に値上げしており、公取委は工業組合からも事情を聴いてカルテルの経緯を調べる。
段ボール製品の全国の市場規模は約1兆5000億円とされ、今回の3県の市場規模は約2300億円で2割近くを占めており、カルテルの疑いがある各社でそのシェアの大半を占めるという。
段ボール業界を巡っては、1959年から約30年間、業界団体が自ら値上げの目安となる「標準価格」を決めてメーカーに示すなど業界ぐるみでカルテルを繰り返し、公取委から約20回にわたって勧告や課徴金納付命令を受けている。
レンゴーやトーモクなどは「立ち入り検査を受けたのは事実。検査には全面的に協力する」とし、工業組合は「コメントできない」としている。【古関俊樹】
最終更新:6月5日(火)15時2分
段ボールの販売を巡って価格カルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は5日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで栃木、群馬、埼玉の3県で段ボールを製造・販売するメーカー数十社と業界団体「東日本段ボール工業組合」(東京都中央区)などの関係先約40カ所を立ち入り検査したそうだ。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月5日(火)15時0分配信
段ボールの販売を巡って価格カルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は5日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで栃木、群馬、埼玉の3県で段ボールを製造・販売するメーカー数十社と業界団体「東日本段ボール工業組合」(東京都中央区)などの関係先約40カ所を立ち入り検査した。
カルテルの疑いがあるのは、大手段ボールメーカーの「レンゴー」(大阪市)や「トーモク」(東京都千代田区)など。関係者によると、各社は原材料の古紙や原油の価格上昇を受け、遅くとも数年前から、工業組合の会合などの際に、段ボールのシートや箱の値上げを話し合って決めた疑いがある。
各社は昨年10月から今春にかけ、段ボールのシートや箱で10%を超える大幅な値上げに踏み切っている。08年にも原油価格の高騰を理由に値上げしており、公取委は工業組合からも事情を聴いてカルテルの経緯を調べる。
段ボール製品の全国の市場規模は約1兆5000億円とされ、今回の3県の市場規模は約2300億円で2割近くを占めており、カルテルの疑いがある各社でそのシェアの大半を占めるという。
段ボール業界を巡っては、1959年から約30年間、業界団体が自ら値上げの目安となる「標準価格」を決めてメーカーに示すなど業界ぐるみでカルテルを繰り返し、公取委から約20回にわたって勧告や課徴金納付命令を受けている。
レンゴーやトーモクなどは「立ち入り検査を受けたのは事実。検査には全面的に協力する」とし、工業組合は「コメントできない」としている。【古関俊樹】
最終更新:6月5日(火)15時2分
段ボールの販売を巡って価格カルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は5日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで栃木、群馬、埼玉の3県で段ボールを製造・販売するメーカー数十社と業界団体「東日本段ボール工業組合」(東京都中央区)などの関係先約40カ所を立ち入り検査したそうだ。
暗黒の稲妻