グレートバリアリーフの「危機遺産」登録を検討=ユネスコ
ロイター 6月4日(月)9時2分配信


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6月2日、オーストラリア北東部沖合の世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフが沿岸開発などで危機的状況にあることから、ユネスコが「危機遺産」リストへの登録を検討する可能性が出ている。写真は同地域で座礁した中国の石炭運搬船。提供写真。2010年4月撮影(2012年 ロイター)
[シドニー 2日 ロイター] 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、オーストラリア北東部沖合の世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフが沿岸開発などで危機的状況にあることから、「危機遺産」リストへの登録を検討する可能性があることを報告書で明らかにした。

【ビデオ】危機に瀕するグレートバリアリーフ  ユネスコが開発規制を呼び掛ける(字幕・3日)

ユネスコは今年3月に調査を実施。その結果、「顕著な進展が見られない場合、世界遺産委員会は来年2月にリストへの登録を検討する」とした。

同報告書は、グレートバリアリーフを危機的状況に追いやっている主な原因として、異常気象や沿岸開発のほか、特にカーティス島の液化天然ガス(LNG)開発プロジェクトなどを挙げ、長期的保護のために断固たる措置を取るよう求めている。

グレートバリアリーフがあるクイーンズランド州は炭鉱業が盛んで、オーストラリアで最も開発の進む地域の1つ。2010年には中国の石炭運搬船が座礁してサンゴ礁を傷つける事故が起きるなど、産業開発がグレートバリアリーフに及ぼす危険性を指摘する声が近年上がっている。

最終更新:6月5日(火)15時58分

自国のこういう問題はどうでもいいのだろうかね?

暗黒の稲妻