<大阪・ミナミ暴走>衝突直後アクセル…薬物の影響か
毎日新聞 6月3日(日)9時12分配信

拡大写真
タイヤが空回りし、煙を上げる軽乗用車=大阪市中央区で(大宝寺通商店会提供)
大阪・ミナミの繁華街で1日、軽乗用車が歩道に乗り上げ2人が軽傷を負った事件で、自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕された土木作業員の拝藤(はいとう)俊一容疑者(26)=堺市堺区=が金属製の支柱に衝突した直後、突然アクセルを強く踏み込んでいたことが、捜査関係者への取材で分かった。直前まで徒歩程度の低速で走行しており、大阪府警南署は薬物の影響を受けた異常運転の可能性があるとみて、危険運転致傷容疑の適用を視野に捜査を進める。
防犯カメラの映像などによると、拝藤容疑者は事故直前、歩道に向かって斜めに車道を横断する女性らを追うように低速で運転。車は歩道に乗り上げて女性らに接触し、支柱に衝突して止まった。数秒後、タイヤが急に空回りし白煙が上がった。衝突まで車のブレーキランプは点灯しなかった。付近は人通りが多く狭い通りだが、支柱への衝突前にこの車が事故を起こした報告はないという。
一方、拝藤容疑者の自宅近くの住民によると、拝藤容疑者は事故の約30分前に車で外出した。車に乗り込む際、落ち着いた様子だったという。
南署によると、拝藤容疑者は「ハーブを吸いながら運転した。事故のことはよく覚えてない」と話しており、免許証も携帯していなかった。南署は2日、自宅や車などを家宅捜索。車からハーブの吸い殻を押収した。【服部陽、村上正、三上健太郎、深尾昭寛】
◇脱法ハーブ、ネットや自販機で
脱法ドラッグは、一般的な植物片のハーブに加え、芳香剤とうたった液体状のアロマや、入浴剤として売られている粉末状のパウダーなど数百種類の商品が出回っている。インターネットや自動販売機などで簡単に手に入るため、若者の乱用が問題化している。
国立精神・神経医療研究センター(東京)によると、ハーブには大麻に似た薬効の化学物質が混ぜられ鎮静作用があるが、アロマとパウダーには覚醒剤に似た強い興奮作用がある。センターは「合法だとして売られるが摂取量の目安もなく、乱用すると大麻や覚醒剤より危険な薬物になる」と指摘する。
こうしたドラッグのうち、厚生労働省が規制する成分は今年7月から計77種類になり、吸引目的での販売が禁じられる。しかし、成分をわずかに変えただけの新商品が次々に開発される状況だ。厚労省は「成分構造が似ていれば規制できるような包括指定の制度を導入し、撲滅を目指したい」と話す。【山田尚弘】
最終更新:6月3日(日)16時23分
この手はイタチごっこになろうとも地道に取り締まっていくしかないだおるね。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月3日(日)9時12分配信

拡大写真
タイヤが空回りし、煙を上げる軽乗用車=大阪市中央区で(大宝寺通商店会提供)
大阪・ミナミの繁華街で1日、軽乗用車が歩道に乗り上げ2人が軽傷を負った事件で、自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕された土木作業員の拝藤(はいとう)俊一容疑者(26)=堺市堺区=が金属製の支柱に衝突した直後、突然アクセルを強く踏み込んでいたことが、捜査関係者への取材で分かった。直前まで徒歩程度の低速で走行しており、大阪府警南署は薬物の影響を受けた異常運転の可能性があるとみて、危険運転致傷容疑の適用を視野に捜査を進める。
防犯カメラの映像などによると、拝藤容疑者は事故直前、歩道に向かって斜めに車道を横断する女性らを追うように低速で運転。車は歩道に乗り上げて女性らに接触し、支柱に衝突して止まった。数秒後、タイヤが急に空回りし白煙が上がった。衝突まで車のブレーキランプは点灯しなかった。付近は人通りが多く狭い通りだが、支柱への衝突前にこの車が事故を起こした報告はないという。
一方、拝藤容疑者の自宅近くの住民によると、拝藤容疑者は事故の約30分前に車で外出した。車に乗り込む際、落ち着いた様子だったという。
南署によると、拝藤容疑者は「ハーブを吸いながら運転した。事故のことはよく覚えてない」と話しており、免許証も携帯していなかった。南署は2日、自宅や車などを家宅捜索。車からハーブの吸い殻を押収した。【服部陽、村上正、三上健太郎、深尾昭寛】
◇脱法ハーブ、ネットや自販機で
脱法ドラッグは、一般的な植物片のハーブに加え、芳香剤とうたった液体状のアロマや、入浴剤として売られている粉末状のパウダーなど数百種類の商品が出回っている。インターネットや自動販売機などで簡単に手に入るため、若者の乱用が問題化している。
国立精神・神経医療研究センター(東京)によると、ハーブには大麻に似た薬効の化学物質が混ぜられ鎮静作用があるが、アロマとパウダーには覚醒剤に似た強い興奮作用がある。センターは「合法だとして売られるが摂取量の目安もなく、乱用すると大麻や覚醒剤より危険な薬物になる」と指摘する。
こうしたドラッグのうち、厚生労働省が規制する成分は今年7月から計77種類になり、吸引目的での販売が禁じられる。しかし、成分をわずかに変えただけの新商品が次々に開発される状況だ。厚労省は「成分構造が似ていれば規制できるような包括指定の制度を導入し、撲滅を目指したい」と話す。【山田尚弘】
最終更新:6月3日(日)16時23分
この手はイタチごっこになろうとも地道に取り締まっていくしかないだおるね。
暗黒の稲妻